虹の彼方に(江戸信吾 作曲)

定演6曲目を飾ります!
OB曲「虹の彼方に」です!!

定期演奏会まであと10日ほどですね。思ったより定演が近くてびっくりしました。
4年生、OB1年目になりました、ばなです!
今年は先輩方と一緒にOB曲に出演します!



まず、この曲「虹の彼方に」について

この曲はビフロストの橋への続編として書いたもの。
ビフロストの橋とは、北欧の神話に出てくる神々の国に通じる、夢の橋のこと。
その橋を渡りながら、目の前に広がる景色をイメージしました。
(楽譜の解説より)


合奏していると、スケールの広さ、雄大さのようなものを感じます。
定演本番の舞台で、みなさまにも感じていただけると嬉しいです!



以下、
編成→曲の構成→各パートについて
の順で紹介していきます。

○編成
箏2、十七絃、三絃、尺八の五重奏です。
*三絃なしの四重奏としても演奏できます。


○曲の構成について
<前半>
曲の雰囲気の変化がもっとも大きいところです。
冒頭の尺八ソロで、お客様を「虹の彼方に」の世界へ誘います。
その後、しっとりと始まり、前半で一番の盛り上がりへテンポも音量も上がっていきます。
テンポは残したまま箏のきれいなメロディがあり、2箏ソロへとつながります。

<中盤>
前半の勢いがある状態から一転、静かに進んでいきます。
それは、どこか妖しく、どこか悲しげです。
前半、後半とは異なる雰囲気、音を楽しんでいただけると思います。

<後半>
しっとりしていた中盤とはガラッと雰囲気が変わります。
1箏の割り爪から始まり、最後まで激しく、突き進んでいきます!
その激しさの中でも、メロディラインを聴かせるところ、リズムを聴かせるところがあります。
移り行くメロディにも、変化するリズムにも注目です!!


○各パートについて
各パート、演奏者からのコメントです!

*1箏*
1箏は曲を引っ張っていく部分が多くあります。
難易度は高くありませんが、グリッサンドやトレモロ、割り爪など派手な技法が多く、弾くのも聴くのも楽しい、非常においしいパートです。
ほかのパートと拍や雰囲気がガッチリ合うと最高に気持ちがいいですよ!

*2箏*
2箏は1箏のハモリなど、サポート的なところが多いですが、全パートの中で細かい音が一番多いこともあり、難易度は少し高いです。
特に後半は、速いテンポで16分音符が続くところがあります。
曲を華やかにしたり、勢いに乗せたりするのに大事な役割を果たします。
途中ソロもあるので、後半の激しいところと、ソロのしっとりしたところの音質の違いを楽しんでいただければ、と思います。

*十七絃*
十七絃は、伴奏の中心となることがほとんどです。
それほど難しくないですが、オクターブの音を弾くところが多く、かつ音量を出さないといけないので、手が小さいと大変です。(苦労しました…)
メロディとなるところは少ないですが、ほかのパートの高音のメロディを、十七絃の低音で引き立たせます!
頭の片隅に、曲のベースとなる十七絃の音を意識していただけると嬉しいです!

*三絃*
この曲の三絃は、決して華やかに活躍しているという役割ではありません。
が、曲の随所随所にアクセントを入れたり、伴奏をサポートしたりと縁の下の力持ちとしてさりげなく曲を飾っています。
メロディの合間合間で響く、尺八とも箏とも、はたまた十七絃とも趣の違う音をぜひ探してみてください。

*尺八*
尺八パートは難易度が高いです。
「レ」や「ハ」の半音大甲など、とても難しい高音がふんだんに盛り込まれており、的確に音を出すのが難しい曲になっています。

聴きどころとしては、その難しい高音になります。
特に、曲のはじめ(ソロ)と曲の終わりは、絶対に高音を出すぞと気合が入るポイントです。
演奏者は音が出るのかドキドキしながら演奏するので、お客様もぜひ一緒に緊張しながら聴いてほしいです。



以上、OB曲「虹の彼方に」の曲紹介でした。
本番では、現役に負けないように、華やかに演奏します。

神々の国に通じる夢の橋を一緒に渡っていきませんか?
三重大学邦楽部ではいつでも!部員募集中です。まずはお試しで。未経験OK!二年生・編入・院生・留学生、学外からも大丈夫!部活見学も気楽にお越し下さい♪ 活動詳細は公式サイトへ。お問い合わせもサイトからお気軽に。

星降る谷間(池上眞吾作曲)

定期演奏会の3年生曲について書かせていただきます!!


今回3年生2人で演奏させていただく曲は
池上眞吾作曲 『星降る谷間』 です。


ずばりこの曲…

本当に綺麗!!
全ての音が透き通っている感じで、見事に美しい星空の様子が表現されている曲になっています。

そしてとにかくムズカシイ。
楽譜の難易度的にCで中間ぐらいだそうなんですが、いやほんまかいな…世の和楽器奏者レベル高すぎでは…??と日々感じております。


今回はこの曲の編成、構成、難易度についてお話ししたいと思います。


☆彡編成

箏、尺八の二重奏になっています。
2人しかいないので間違えたり失敗するとすぐばれる( ゚Д゚)ひえー
緊張しますが、スケール感のある曲にしたいと思います…!!



☆彡構成
美しい谷間の一日の経過が表現されています。場面としては大きく分けて4つになります。


①夜明け~夕暮れ前
まずは夜が明けるところから始まります。

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イメージとしては上の画像のような感じで、日が山間から出てきているけれど、まだ夜空が広がっています。箏の合わせ爪が零れ落ちるような星空の様子を表しています。そして箏のピッツと尺の柔らかく、優しい音色が続きます。(出だしのこの雰囲気が私はとても好きです!)
そして箏のaccelで一気に次の場面へと転換していきます!
次に箏のピッツで一日の始まりを告げます。ここから尺ソロまでは穏やかな朝、静かな昼下がりを表現しています。

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(写真使いすぎやろ…て言わないでくださいね…)

次に尺ソロが入ります。ここから夕暮れへと場面転換していきます。
(夕暮れまで移るスピードがえげつない、というのも禁句です)


②とにかくかっこいい夕暮れ
箏の切なく儚げなメロディーから始まります。そこに尺のメロディーが加わり、一層儚さが増します。

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儚げな夕暮れって想像しにくいですが、写真で見ると結構わかりやすいですね…!視覚ってすごい。この雰囲気を音で表現したい…!
そして後半は激しくて凄くかっこいいんです!!ここは尺と箏で合わせるのが本当に難しくて練習のたびに苦労しているところです(+_+)かっこよくできるように頑張ります汗


③もうすぐ日が暮れる…~綺麗な夜空、流れ星
怪しげな箏の音色から始まります。もうすぐで夜になってしまう…という不安げな感じを表現しています。(何に不安がっているのかは不明です)

日が沈み、いよいよ夜を迎えます。ここも箏が怪しげに3連符を刻みながら入ります。ここの特徴は、怪しげな雰囲気で始まったはずなのに、後半につれてその怪しさが少しずつ抜けていき、最後には綺麗なメロディーに変化しているところです。この過程を、クレッシェンドを使いながら盛り上げていくことで夜空のシーンにつなげていきます。この場面を我々は勝手に星空を見に行くハイキングコースと呼んでいます(笑)

盛り上がってからのシーンは綺麗な夜空を表現しています。

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そして箏ソロへとつながります。
ここでは満天の星空といくつもの流星を表現します。


④再び夜明けへ

再び一番はじめのメロディーに戻ります。私の解釈なのですが、ここで同じメロディーが入るのは①で夜明けを表現した部分を連想させるためなのかな?と思っております。
そして最後、箏のアルペジオで静かに終わります。



☆彡パート別の難易度


♪箏♪

鬼難しいです。

大変だった点は山ほどあります(笑)

一番大変だったのは、左手と右手で同時に違うことをしないといけないところですね。(右脳が発達しそう)

生粋の右利きである私からしたら、なかなか過酷でした。なんせタイピングですら殆ど右手で打ってる人間なので…それはそれで直したいところですが(笑)(ちなみに現在もほぼ右手でタイピングしております)

あと押しが多い…左手が死にます。そして押しから次の押しに向かうのが遠くて間に合わず、苦労しました。
押しに限らず、音の移動の遠いものが多いのでそれもなかなか厄介な点です…

ですが、箏パートの好きなところもたくさんあります!!

調弦が今までやったことないような音でとても綺麗です!巾から一まで流すだけで綺麗な音色が響きます。
どうすれば綺麗な音を出せるのかということを常に考えながら練習しています。

そして何より盛り上がるところ!!尺もかっこいいですが、箏もめちゃくちゃかっこいいです!!

箏と尺だとどうしても尺がメインになりがちですが、ぜひ後ろで支えている箏の音色にも耳を傾けてみてくださいね(*’ω’*)


♪尺八♪

我が同期のさきちゃんはいとも簡単そうに吹いています(本当にそう見えてしまう)が、本当に難しいのです。
(OBさんたちもこの曲は吹きたくないとおっしゃるほど…)

「大変なところは?」と聞いてみたところ、「全部」だそうです(笑) なるほど。

その中でも半音が多すぎてしんどい、最後のフェードアウトが本番でなかなか上手くいかないのが大変なんだとか。

でもやっぱり盛り上がるところののびのびした音はとてもかっこいいですね!!
序盤の柔らかい音も優しく包み込んでくれる感じがしてとても好きです。

ぜひ尺の音色に酔いしれてくださいね(*´ω`*)


(以下、相棒の尺八担当より補足)
簡単そうに吹いているように見えて光栄だけど、じつは、めちゃめちゃ必死やで(`・ω・´)!!

あまり邦楽らしさのない西洋的な曲調のせいか、筆者も述べたとおりメリ音が多いです。
おそらく7孔尺八で吹いた方が楽なのでしょうが、不器用な私は替え指などを駆使して5孔で挑みますo(`ω´ )o

つまり・・・音程調整(特に激しくなったりや音量がほしい場面)が難しい
綺麗な曲の雰囲気を壊さないように、自然に流れるように、箏とマッチングするような綺麗な音色を作ることを心がけました。





定期演奏会まであと2週間ほどとなりました…!!!!

時が速すぎる!!どないなってんねん!!という気分です。
あと2週間後。真っ赤な毛氈の上で演奏していると想像しただけで吐き気が止まりません。

でも今年で現役最後の定期演奏会。3年生2人で演奏できるのもこれで最後だと思います。

緊張でガチガチになるのではなく、楽しんで演奏して終わりたい!!ですね。
緊張しないで演奏するのは多分無理ですが(笑) 

緊張といえば。
ついこの前の成果発表にて、とあるOBさんから「緊張について紙に書いたので読んどいて~」と言われたのを思い出して拝見したのですが、
書かれていた内容がこちら↓

「お酒はほどほどに!(手が震えるほどは…)」


…( ゚Д゚)


日々の生活習慣が手の動きに直結しているかもしれませんよ…
現役生みんな気を付けましょう!!(?)


というわけで。
定演当日は、万全な態勢で、楽しんで演奏をしたいと思います♪


以上、箏パートかなっぺでした~
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風雲(菊重精峰 作曲)

第51回定期演奏会の3曲目である
「風雲」(菊重精峰 作曲)について紹介します



パート編成
三絃・尺八二重奏曲です
なんと2年生男子ふたりで演奏します♪


ソロの有無

両パートともに30小節ほどのソロがあります!
まず尺八のソロで曲が始まり、
前半が終わったあとに三絃ソロへと移ります


曲の難易度
ソロを含めて、どちらのパートも難しいです
菊重精峰のブログにある楽譜一覧では、
難易度:上級に分類されています!


三絃
全体的に速いところでは
ひたすらスクイ(ハジキを含むことも)をするため、
テンポキープや音量調整、体力消耗など過酷です

さらには、その中で急にメロディへ切り替わるので、
伴奏との弾き分けを工夫しなければなりません

次に、序盤のゆったりしたテンポのところで、
普段弾かないような「7、8、9の高ツボ」が登場するため、
とても繊細に扱わなければなりません

また、三絃ソロは公式のCDに録音されていないので、
イメージするところから始まります
「次第に速く」という指定の中でどのようにするか、
非常にセンスを問われるでしょう

そして、クライマックスにある「9のすり上げ」は
曲のおわりを雰囲気作るキーポイントであるため、
あまたの試行錯誤を要しました

尺八
甲乙の音飛びが少なく大甲音もありませんが、
それでも尺八歴2年目としては最難関に入るでしょう

全体をとおして技法が多く、尺八ソロではとくに
ムライキ・タテユリ・指打ち・玉音・タンギングやすり上げなど
いくつもあります

また、ロングトーンが何度も登場しており、
1音でどれだけ表現できるかを求められます
曲の始まりでもあるため、
聴いている人を引き込む演奏をしなければなりません

次に挙げられるのは、運指が細かい・難しいところでしょう

「乙ロの半音」から「タ」まで
すべての全音・半音をあますことなく使っています
そのうえで速いパッセージが現れると
音程への正確性・なめらかな音量変化・運指など
気遣うことが山盛りです

「ツの半音」「ハの半音」の混ざったフレーズが多いので
七孔尺八を用いるのも効果的だと思います


曲の内容
曲の解説には、次のように書かれています

一千年に一度の大きな節目に当たる今年は、
十二支では想像上の動物である竜の年に当たります

竜は、を得て昇天し、を起こして雨を降らす

といわれており、今にも大きな変動が起きそうな、
さしせまった情勢である事を
「風雲急を告げる」という言葉で表したりします

この曲はその竜にちなみ
「風雲」というタイトルにしました

新世紀に向かって、
この邦楽界が益々発展してほしいという願いを込め、
古典的な風合いも残しながら、
自由な発想でこの曲を作り上げました

平成12年1月 作曲 菊重精峰

この曲は平成12年つまり西暦2000年という
ミレニアムにちなんで作曲されています

曲紹介「風雲」 
主に三絃がリズムやベースを担当し
そのうえを尺八がメロディを添えるような形が多く、
またテンポは三絃がつくります

なので三絃はテンポの切り替えや維持を必要としており、
「風雲」の土台となっています

対照的に尺八はのびやかに音量をあやつり、
三絃の伴奏に乗りながら
しっかりと動きをつけなければなりません

(※名目上、三部構成で解説します)

序盤(ソロ~D)
まず尺八ソロから幕開けとなります
Tempo rubartoで指定されたこの35小節ものソロは
尺八ならではの緩急を巧みに使い、
技法をふんだんに魅せる場面です

前述した"技"を織り交ぜつつ
飽きさせないように工夫しなければなりません

そして、そのソロが明けたら
練習記号のAになり合奏が始まります

AからDまでを序盤と呼びますが
ここは練習記号が進むごとに
テンポが段々と速くなっています

古典本曲のいわゆる"段物"に通じていると
考えられるでしょう

テンポが上がるにつれ、緊張感も高まっていき
そしてリタルダンドで解放されたあとには、
Eと表記されている三絃ソロがあります


中盤(E,F)
尺八と対照的に三絃ソロは29小節かけて
次第に速くなっていきます

ソロでもまんべんなく
スクイ、ハジキ、すり上げが現れており
冒頭のゆったりとしたところでは、
いかに聴かせる演奏ができるかも重要です

そしてスピーディーな三絃ソロが終わると
ふたたび合奏に戻りますが、
Fは「古風に、ゆっくりと」という指定です

ただテンポを落とせばいいのではなく、
古典本曲らしく演奏しなければなりません
お互いに"艶"のある音を心がけています


後半(G~J)
三絃のカッコいいフレーズから始まるG以降は
現代曲のような曲調であり、それまでと大きく異なっているのは
「新世紀に向かって」という意味が込められているのでしょう

前半と打って変わり、
両パートが比較的キレイにはまっているため
聴きやすくなっています

ただし演奏難易度はこちらも高く、
G,Hとつづき最後の小節で緩みながら期待感を煽ると
三絃がひたすら16分音符のスクイをするⅠ,Jに繋がります

さらにⅠの途中からは6/8拍子にもなり、
クライマックスへ向かって
三絃も尺八も細かく高音になっていき、
フォルティッシシモで締めくくられます



気をつけて演奏するポイント
まず、お互いが聴き合うことが挙げられます

たった2パートしかいませんが
相手は異なる楽器であり、自分に余裕がなければ
なかなか聴き合うことができません

しかし合奏、お互いを無視していては
同じ楽譜をなぞるだけです

僕たちは拍感も甘いため、そういった部分を含めて
しっかりと"合奏"できるよう細心の注意を払います
次に、演奏の雰囲気変えが挙げられます

ソロももちろん作り込まなければなりませんが、
大きく見ても序盤・中盤は古典のように
弾かねばならず、その違いを魅せる必要があります

なにを伝えるために演奏しているのか
細かい部分での雰囲気づくりなどにも気を配らなければ、
とたんに曲が迷子になってしまいます


最後に
他の定演曲を決めたのは、6月の成果発表後でした
それに対して、この「風雲」という曲は
3月の中旬からいままでずっと練習しています

ノリで手をつけてしまったが最後、
気付けば半年以上も付き合うことに……

三絃・尺八2年目の僕たちにとって
とても難しく、とても果てしない曲です
いまでも”完璧に演奏できている”とは言えません

けれど、この曲を選んだからこそ
2年生ながら、大きく成長できたのではないでしょうか

粗削りな演奏ではありますが、
三重大学邦楽部の次世代を担うものとして、
本番では風雲を巻き起こしたいと思います!

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津軽(西崎悠山 作曲)

第51回定期演奏会の2曲目、
「津軽」(西崎悠山 作曲)をご紹介!

パート編成
ソロの有無
難易度
曲の内容
気をつけて演奏するポイント
最後に



パート編成
一尺八寸管(筒音=D)2パートによる尺八二重奏曲です。
第Ⅰ尺八:3年生
第Ⅱ尺八:2年生,1年生
の計3人で演奏します♪


ソロの有無
両パートともにソロがあります。
2,3年生が担当するのでお楽しみに!


難易度
「ロツレチハピ」しかありません。

どちらも乙ロからピまで現れるので、偏りは少ないように感じます。
ただし第Ⅰ尺八は高音、第Ⅱ尺八は低音を扱いやすいです。

中盤以降はアップテンポで手も細かい……

けれど、メリ音は"ピ"のみ!
運指に慣れれば、1年生でも大丈夫です。

さて、この曲を民謡調たらしめる技法に、指うちムライキがあります。

指うち
瞬間的に指を開き、すぐに打ち直す技法。
同じ高さの連続音を出すことができ、打つ速度によって雰囲気が変わる。

ムライキ
わざと唄口への息の向きを外して、息のかすれた風切り音にする技法。

上記の技法が曲中でたびたび登場します。
ソロパートも含めると、1~3年生の合奏曲にぴったりの難易度です!
(ただし、1年生はムライキをしません)


曲の内容
津軽地方の雪が降りしきる海岸の情景。
その厳しい環境でも強く生きる人々。

「津軽」という曲名どおり、民謡のような風合いが感じられます。

さらに第三章は速いテンポで音数が多い!
「津軽三味線」に通じているのでは、と。

曲紹介「津軽」 
(※名目上、三章構成で解説をします)

第一章(♩≒60)
ゆったりとしたテンポの中。
3小節ごとに引いていく様子が、まさに寄せては返す波のよう。

両パートとも似た動きから波形を変えていき、第Ⅰ尺八のソロへ。

そのあとは嵐の前の静けささながらに、
ふたたび冒頭6小節をそっと繰り返します。

第二章(♩≒112)
開幕は両パートが勢いよく吹き込み!
お互いが絡み合いながら、唄うように小気味よく進んでいきます。

ムライキの掛けあいは打ち付ける波。
ひっそりと指打ちする伴奏は潮騒のごとく。

高まるボルテージを抑えつつ、細かくなることで前触れを聴かせます。
そして、第二章の最高潮へ──


ここは16分音符がたいへん多く、かつ指打ちしなければなりません。
運指、合奏ともに難所のひとつです。


両パートが浮いては沈み、交互に現れます。
輪唱のような左右からの立体感!

そして、第二章の冒頭部分がパートを交代して繰り返されます。
奏者による絶妙な違いをお楽しみください。

第三章(♩≒112)
まず第Ⅰ,Ⅱ尺八のソロがあります。

そして、その静寂の中。
両パートによる掛けあいがだんだん強く速くなることで、曲はクライマックスに突入します!


16分音符でひたすら細やかな運指。
パートをまたいで繋げるラストは、腕の見せどころです!

基本の5音しかないとはいえ、非常に間違えやすく最後の難関です。

しかし、吹き切ったあとの達成感ははかり知れないでしょう……。

そのあと次第にテンポがゆるんでいき、「津軽」は終息を迎えます。



気をつけて演奏するポイント
まず、タイミングを揃えることです。

第一章は遅いテンポの中で「指うち」などの装飾音を挟むため、音の粒が非常にバラけやすいです。

したがって、息を合わせてひとつひとつを揃えなければなりません。

次に、音量バランスです。

パートごとで人数が異なり……
第二章は交互に出たり引っ込んだり……
よって、強弱はハッキリと付けねば!



最後に
1~3年生ひとりずつ、現役3人。
技術も経験もバラバラですが、本番は
阿吽の呼吸で演奏します!

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よごとぐも(川崎絵都夫 作曲)

三重大学邦楽部第51回定期演奏会の1曲目を飾るのは・・・「よごとぐも」(川崎絵都夫 作曲)


毎年夏休みごろ、京都で行われる「全国学生邦楽フェスティバル」
(今年度参加したときの記事はこちら)

この”学フェス”、第12回において
委嘱三曲大合奏曲として演奏されたのが「よごとぐも」です。

作曲者 川崎絵都夫氏によると、
“委嘱曲は「パート練習だとよくわからないけど、全体合奏をすると感動する曲」になりました。(ホント)”とのこと。
(ご本人のブログ「えつお日記」より)
1つのパートだけで演奏してみると、まさによくわからない!同じ動きを繰り返すところが多く、ナンダコレ。
しかし合奏になると・・・?
そんな「よごとぐも」について 編成、構成、難易度 をご紹介します。

◯編成
この曲はオープニング曲として、大トリである「SAKURA」(水川寿也 作曲) の次に大きな編成です。
1年生3人、2年生5人の計8人で
一箏(2人)
二箏(2人)
十七絃
三絃(2人)
尺八
を担当します。
(本当は尺八は2パートあるのですが今回は1人で演奏します。)

○構成

よごと=寿詞 とは、祝いの言葉、祝詞 などという意味で、全4楽章それぞれに四季折々の雲の様相を表す名前が付けられています。
1章 うろこ雲(秋)
2章 凍雲(冬)
3章 おぼろ雲(春)
4章 雲海(夏)
春夏秋冬、の順ではないんです
この4つから、今回は1,2,4章をお送りします。

曲リーダーの脳内劇場を演奏で表現してもらいました。

1章 うろこ雲
うろこ雲とは、小さな雲のかけらが魚のように群れたものです。
導入部分では、大空をゆったりと飛ぶ鳥をイメージしました。だんだんと数が増えてゆき、最後には大きな群れになります。眼下にはせっせと冬ごもりの準備をする動物たち。
中盤で台風がやってきます。突然やってきた非常事態、といった雰囲気を4/4拍子から6/8拍子に変わるところで表現しました。
尺八のメロディを箏のトレモロで支える最後の部分では、冬支度を終えて静かに冬を待つ、そんな秋の世界を思い浮かべました。

2章 凍雲(いてぐも)
凍雲は「とううん」とも読み、寒々として今にも雪が降り出しそうな雲のことです。
2章の始まりは、すでに雪が降り積もったあとの雪道をざく ざくと歩く様子を、箏と十七絃で表現しました。
尺八のメロディが終わった中盤では、雲の中で雪になるのを今か今かと待っている雨粒をイメージした楽しげでリズミカルなフレーズが登場します。
そこから一転、溶けたつららからポタポタと落ちる雫のような静かな雰囲気を、三絃のソロ、そして一箏、次に二箏のピチカートで演出します。

4章 雲海
真っ白な雲の海を見下ろす高い山の上に、澄んだ尺八の音が響き渡ります。
絃が加わると、夏の空気のように重厚な雰囲気になります。4章は、力強く、勢いのある感じを大切にしました。
特に中盤や1番最後などに何度か登場するフレーズは、大岩が転がり落ちるようなイメージに近づけるため何度も練習しました。
1.2章とは違った雰囲気を感じていただきたいです。


◯難易度

学フェスでは全国から集まった演奏者がこの曲を演奏しました。
初心者から上級者まで様々な人が一緒に演奏できるよう、“2箏は押し手無し”、”尺八はメリカリはほとんど無し” など合奏をするにあたって難しい技法を減らす工夫がなされています。(「えつお日記」より)

しかし、そうは言っても難しいところだってあるはず。
実際に演奏している各パート奏者に聞きました。

◯一箏
二箏との掛け合い、ハモリが綺麗な曲です。
合わせ爪やトレモロ、押しなどの技法がやや多いですが、1年生も置いていかれることなく弾いています。

◯二箏
4/4から6/8に拍子が変わる部分や音数の少ない部分、曲中に何箇所か存在するリタルダントなどテンポやタイミングがずれやすいところが多数あり、パート内ないし全体で合わせるのが非常に難しいと感じました。二箏は目立つところが少ないので、三絃や箏で音の粒を合わせることをがんばりました。

◯十七絃
細かい動きはほとんどせず、同じフレーズを何小節も繰り返すという十七絃らしい十七絃パートです。
曲の始まりを含め十七絃から始まるところが多いので、どうしたら次に入るパートが入りやすいか?1人だけのときとみんな一緒のときをどのように弾き分けるか?が課題でした。
全く同じことを繰り返す中でも曲の進行に合わせて音量や音質を変化させることで、ベースとしての役割を果たせたらと思います。

◯三絃
三絃は自己主張が激しい(音量が大きくなりがち)なので小さな音を出すのが難しく、メロディから伴奏への移行が大変でした。
ソロもあり(なんと1年生が演奏します!)初めての合奏曲として難易度はちょうどいいぐらいなのではないでしょうか。
現れては消え入る我々にご注目くださいませ

◯尺八
尺八パートは小節休みが他に比べて多く、吹くフレーズはほとんどがメロディなので
絃方に埋もれないように主張しなければなりません。
また4章(夏)の冒頭8小節は尺八パートのみなので、それまでの雰囲気を変えられるよう朗々と吹くことを心がけています。
そしてこの曲の全体に散りばめられた、乙から甲、甲から大甲のような1オクターブの跳躍が尺八パートにもあるため絃方のように滑らかな切り替えが求められます。とくにラストにある、全音符の「ピ」から2オクターブ下でffの「乙ロ」ははっきりと音にならないことが多々あり、難所のひとつです。





全体としては、細かい動きをできるようにする、というよりは、音質を揃えたり、音数の少ないところでいかにぴったり合わせるかというところに気を配りました。



最後に、3人の1年生にとって「よごとぐも」は初めての大合奏曲です。
それぞれ箏、三絃を担当する2人の1年生に聞きました。

音楽経験がなかったので、やることすべてが新鮮でした。その中で、箏や尺八と演奏するというのは特に新鮮で、一番難しく、また楽しく感じました。楽器の音が違うと、少しずれただけで全然印象が変わってしまいます。しかし、練習するなかでできることが増えて、音が合わさっていくのにはとてもやりがいを感じました。この合奏を通して合奏の楽しさを知ることができ、かなり成長できたと思います。

大合奏では十七絃が全体のリズムを決める、ということは前々から先輩方から教えて貰っていましたが、いざ合奏となると初めは自分のことで手一杯になってしまい、なかなか十七絃やほかの音を聴く余裕がありませんでした。
また、演奏者が増えれば増えるほど音の揃いがますます重要になることも大変で、箏では合わせの爪の音など箏曲よりもさらに気を遣わなればなりません。大変なことばかりでしたが、練習を積み重ね、少しずつ出来るようになってきたと思います。
 
2人とも、成長できたと語ってくれました!
この1年生3人には本当に感謝です。2年生が少ない日でも安定して一曲通せるほどしっかりと弾けていて、伝えたイメージに近い音質もたくさん研究してくれました。ありがとう!
2年生の4人、ポンコツ曲リーダーでごめんね、ありがとう!



以上、おゆいによる「よごとぐも」曲紹介でした!

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熊野讃景(^(Ξ)^)

定期演奏会用の曲ではありませんが…
新歓成果発表で披露する上級生曲の1つ、熊野讃景(大嶽和久 作曲)について、ざっくり曲紹介をします!
演奏者の方に、なんとなくイメージを掴んでいただければと思います('-'*)
箏メンバーからの不人気具合に耐えかねて尺八奏者より


<編成>
Ⅰ箏、Ⅱ箏、十七絃、三絃、尺八


<曲の構成、イメージ>
「いにしえより信仰を集めた熊野三山への参詣道として多くの人々が歩いた熊野古道には、
風情ある石畳や道標など歴史の香りが漂う。
2004年に世界遺産として登録された日本の原景である熊野を代表する四景を旅します。」
  (大嶽和久)

作者は「熊野古道」をイメージしてこの曲を作ったみたいですね( ´,_ゝ`)

熊野古道って?
熊野古道 大門坂 (出典:「Pixpot」www.pixpot.net/view_spots/spot/2007/kumanokodo)

紀伊山地には3つの霊場(「熊野三山」「高野山」「吉野・大峯」)があり、自然崇拝に根ざした神道、中国から伝来し日本で独自の展開を見せた仏教、その両者が結びついた修験道など、多様な信仰の形態が育まれてきました。
2004年7月には、この三つの霊場とそれらを結ぶ参詣道、そして自然と人の営みが長い時間をかけて形成した文化的景観が、人類共有の財産としてユネスコに認められ、「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されました。

熊野古道MAP (出典:「熊野本宮観光協会」www.hongu.jp/kumanokodo/)


「熊野三山」とは、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の三社等の総称であり、「熊野古道 伊勢路」は、「伊勢神宮」から、いくつもの険しい峠を越え、熊野三山を詣でるために通った“祈りの道”です。古くには、「伊勢に七度、熊野に三度」という言葉もあったほど、誰もが訪れたいと願う憧れの地でした。

章タイトルより、この曲はその<伊勢路>の景色を以下の通り、四部構成で表しているようです。

Ⅰ.『祈りの道・石畳の熊野古道
馬越峠 (2)(出典:「紀北町」 http://www.town.mie-kihoku.lg.jp/hpdata/kanko/link/magose.html)
重厚な自然石が折り重なるように敷き詰められた石畳が延々と続きます…
深閑とした祈りの道を歩む神秘的な様子が、箏の音から始まり表現されていきます。


Ⅱ.『怒濤の絶壁・楯ヶ崎
楯ヶ崎 (出典「観光三重」https://www.kankomie.or.jp/spot/detail_3235.html)
リアス式海岸特有の岩が壮観ですね~!
第2部にして、この曲で一番盛り上がりカッコイイ場面となります!!!
上部写真と「怒濤の絶壁」との表現より、打ち付ける荒波と岩による大迫力が想像できます。
修験道にとっての厳しい旅路を例えているのでしょうか・・・
尺八のムライキと絃の弾けんばかりの力強い音で表現されます。

<余談>
「楯ヶ崎」は熊野古道周辺の海岸沿いの観光地の1つで、観光クルーズにより見ることが可能になります。
他の沿岸沿いのスポットに「ガマの口」と言われる熊野の「青の洞窟」(下部写真)が存在するのですが、
うっとりするほど綺麗で訪れてみたいものです・・・
青の洞窟 (出典:「熊野市観光公社」http://kumano-kankou.com/?page_id=465)


Ⅲ.『日本の原風景・丸山千枚田
丸山千枚田 (出典:「熊野古道伊勢路」 http://www.kodo.pref.mie.lg.jp/#kv)

美しい棚田の風景が広がっていますね。
峠から見えてくる日本の懐かしくも美しい伝統・文化が旅人の心を癒やします。
これまでとは一変して、優しくどこか寂しい感じの穏やかな雰囲気へと変わります。


Ⅳ.『神々の故郷・熊野三山
熊野三山 (出典:「三つ星 わかやま観光情報」http://www.wakayama-kanko.or.jp/marutabi/mitsuboshitabi/mitsuboshi.html)

熊野三山(熊野速玉大社)に終着です。
長い旅を見守ってくださった神々がここへ帰ってきました。
三つの大社は「神仏習合」の思想が根付き、互いの神を祀りあうようになってから「熊野三山」と呼ばれるようになったそうです。
ここで旅の幕を閉じます。

【参考文献】
熊野古道伊勢路 http://www.kodo.pref.mie.lg.jp/#kv (参照2018/05/14)



とりあえず上記の説明で以上となります。(もはや熊野古道の説明!!)
まだ私もなんとなくしかイメージがつかめれてないです(..;)
実際に行ってみたいですね。

さぁ、成果発表が着々と迫ってきております。
みんながんばろう~
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AXIS-アクシス-(水川寿也 作曲)

全体曲であり、五十回演奏会の締めの曲でもある、水川寿也作曲、「AXIS-アクシス-」について紹介です。



〇 編成

箏3パート、十七絃、三絃2パート、尺八2パートの編成で、最低8人必要になる曲です。

今年この曲が出来るのは、ひとえに一年生が多く入ってくれたこと!
一年生全員、なかには一年生ひとりに1パートを任せられるくらい、みんなが練習を頑張ってくれたおかげです!
詳しい編成、一年生には色をつけておきます。一年生率の高さ…!↓

一箏 あさり(3年)
二箏 かなっぺ(2年)・そら(1年)
三箏 くぅ(1年)はる(1年)
十七絃 ばな(3年)
三絃一 どの(3年)
三絃二 たいがー(1年)
尺八一 さき(2年)
尺八二 まっすー(1年)

このように、すでに曲の中核を一年生が数多く担っています……!


「一年生に任せたパートは実際簡単なのか?」

… といえば、そうでもないです……!

今年はむしろ、一年生にが伴奏+曲の変化の要となるパートを担当し、二・三年生がメロディを担当するような編成になっています。
特に三絃、尺八の一年生が担当するパートは、一見、地味で何をやっているかわからないような、メロディの後ろで演奏する部分が多くなっています。
ですが、曲を演奏するにあたって、とても重要な役割・技量を求められるパートなのです。
伴奏ほど難しいものはないっていいますよね…)
一年生が!!ものすごい頑張っています!!



〇 難易度

初心者がやる合奏曲の難易度としては、上の下か、中の上あたりではないでしょうか。今までやった水川先生の曲の中では、難しい部類に入ると感じます。大編成ならではの難しさ、とでも言いましょうか。

・箏 十七絃

この曲で一番難しいパートは、三年生が担当する一箏です!
絃を上から下に行ったり来たり……かと思えば、いきなり遠くの絃を弾かなければならなかったり。指が細かいくせに強弱を求められるところだったり。と苦労しました。
また、二・三箏も、一箏にハモリにいったり、かと思えばその裏で両パートで掛け合いをしていたり……。と、ちょこちょこと難しいところが多いです。
十七絃は、いつもの水川先生曲の伴奏という感じなのですが、休みなしの弾きっぱなしが何より大変で、体力が必要です。
また、雰囲気の移り変わりに伴い、フレーズを微妙に弾き分けて、みんなを引っ張っていくのが大変そうでした。

・三絃 尺八

この2パートは、実のところ、パートわけをミスったことにより、ある意味自分たちで難しくした面があり……笑
二、三年生にとっては、どのパートも難なく弾ける・吹けるレベルでそう難しくはないのですが、一年生にとっては挑戦だったのではないでしょうか。
三絃は、三絃のみでの出だしや、伴奏・ハモリとして強弱をつける点が、尺八は低音でのロングトーンのキープが、大変そうでした。



〇 雰囲気、流れ

「AXIS-アクシス-」は、二部構成になっています。

・一章

一章のテーマは、明るく!楽しく!生き生きと!です!
最初から一章終わりまで、一気に駆け抜けていきます
曲の頭から全員で弾くところが数回ありますが、とてもインパクトと迫力があります。またそれに続いて、三絃パートが駆け抜けていくのもとても印象的です。
要所要所で、全員で一つのフレーズを奏でることで、曲の雰囲気を引き締めつつ、その合間に、各パートが順番に華やかなメロディを受け渡していく流れとなっています。
全体を通して単純明快で、素直に明るく楽しく弾ける・聴けるのが一章の魅力です!

・二章

二章は、元気のいい一章から一転、しっとり静かに聞かせる序盤から始まります。徐々に盛り上がりを見せ、十七ソロをはさみ、最後は全員でしっかり歌って、終わりを迎えます!
二章は、一章とは明らかに違う大きな魅力があります。それは、メロディが細かく分割され、各パートに振り分けられていることです。
同じパートでも、一箏から二箏へ、たまに三箏が入り、また一箏へ……といった風に、パート内の掛け合い、特に箏パートのやりとりが大きな聴き所となっています。
また、十七絃のソロも印象的です。曲中唯一のソロ!特に技術を披露するようなものではありませんが、場面転換の重要な役割を担っています。その前後の曲の移り変わりにもご注目ください!



〇 メンバーより一言ずつ

最後に、みんなからこの曲について意気込みや・練習で大変だったこと・アピールポイントなどを一言ずつもらいましたので、そのまま紹介させていただきますね。
どれも性格が現れていて、なかなか面白いです笑

「かなっぺ先輩と同じパートですが、AXISの二箏で大変だったのは二章の掛け合いです。また、一箏の合間に合いの手を入れるところで、テンションと音質を合わせるのが難しかったです」 そら(二箏)

「二箏との掛け合いに苦労しました。三箏の出番は少ないですが、頑張ります」 くぅ(三箏)

「パート内で細かいところをずれないようにしたり、メロディーを引き立たせるために、音量のバランスを調節しながら練習してきました。曲の中で雰囲気の移り変わりがたくさんあるので楽しんで聞いて頂けると幸いです」 はる(三箏)

「響け確かな旋律――忘れぬ音を残して」 たいがー(三絃二) ←?(笑)

力強くカッコいい低音をお聴きください!」 まっすー(尺八二)

「迫力のある曲ということもあって、合奏するのが毎回楽しい曲です!二箏パートは一見簡単そうなのですが、パート内で音質やタイミングを合わせたりするのが予想以上に難しいです。また、一箏と二箏の掛け合いを本番までに流れるように弾けるようになりたいです…。本番まであと少ししかありませんが、良い演奏ができるよう頑張ります!」 かなっぺ(二箏)

「力強い音、優しい音など、様々なメロディを竹一本で表現するのでお楽しみに!」 さき(尺八一)

「後半に何度かある箏の掛け合いが綺麗に繋がるように、これまで練習を重ねてきました。私にとってこの曲は、現役として皆と弾ける最後の曲になるので特に気合を入れて頑張ります!」 あさり(一箏)

「AXIS十七絃、低音でみんなを支えます!パート数が多い中での十七絃は憧れだったので、低音すごいなと思っていただけるように頑張ります!曲中で唯一ソロもあるので、そこにもぜひ注目してください!」 ばな(十七絃)

「一章は力強く華やかに、二章はしっとり美しく弾きたいです。全員で一体感を持って、現役最後の曲に臨みたいと思います」 どの(三絃一)



AXISは、「軸」という意味です。

和楽器を奏でる楽しさを軸にして、全員で練習の成果を出し切りたいと思います。
当日はどうぞお楽しみください!

長々とお付き合いありがとうございました!
三絃三年どの

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海鳥の詩(江戸信吾 作曲)

定期演奏会がすぐそこまで近づいてきています…!!!

本当に久しぶりにブログを書きます。邦楽部OB3年目(?)のはしはしです。

今回は、定期演奏会OB曲の曲紹介を書きます!


海鳥の詩(江戸信吾 作曲)

雄大な海を進む漁船!カツオ漁は今日も大漁!!
それを空から眺める海鳥…そんな風景を表現します。
力強さや勢いを楽しんでいただければ幸いです。


編成
1箏、2箏、十七絃、三絃、尺八で編成されている曲です。
今回の定期演奏会3曲目「魁」と同じ編成ですね!


構成
前半
ゆったりとした場面から始まります。神秘的で静かな海を眺めているようです。
そこから打って変わって、1箏のaccelから一気に盛り上がっていきます!
海へ漕ぎ出て漁へ向かっているイメージでしょうか。元気で賑やかな感じです。
途中、十七絃だけになりリズムを刻むところがあるのですが、
それまでの雰囲気とはまた違っていてかっこよくて個人的にとてもお気に入りポイント。
前半ラストは、次のソロへ向かってひっそりと終わっていきます。


中盤(ソロ)
なんとなんと、全パートにソロがあります!!
各楽器の音色の違いを楽しんでいただければと思います。


後半
ソロの空気を突き破るように1箏のグリッサンドが入り、
箏と三絃が力強くリズムを刻んで後半が始まります。
後半は、途中途中であやしげなところや落ち着いたところを挟みつつも、
一気に突っ走っていきます!!!!
途中、三絃のポルタメントでボルテージは最高潮!
漁の勢いそのままに駆け抜けラストを迎えます。


難易度
尺八
甲音で吹いていることがとにかく多い!!
また、前半で大甲のチが出てきます……
甲音さえしっかり出れば、とても気持ちよく吹けると思います!
気分はまるで海鳥(?)


細かいことをいろいろしていて、側からみていると大変そうです…
でもグリッサンドなど技法がたくさん使われていて、
場面を華やかにしてくれたりキリッと引き締めてくれます。

十七絃
曲全体が盛り上がった雰囲気のところが多いので、
楽器全体を支えようと思うとかなり音量、体力が不可欠!
また前半では少し変わったリズムを刻んでいるので、リズム感も必要です。

三絃
三絃が目立つところに高い音があるので、神経を使いそうです。
また、この曲の三絃といえば後半のポルタメントがかっこいい!!
ぜひぜひ目立ってもらいたいものです。



とにかく、楽しんでノリノリで聴いていただければと思います!
OB5人、力を合わせて頑張ります!!ぜひ、演奏会へお越しください!
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木もれび(吉崎克彦 作曲)

今年の定期演奏会、3年生曲はこちら!

「木もれび」(吉崎克彦 作曲)です。

まず、「木もれび」を初めて聴いた時の感想は、「曲名から想像つかないくらいかっこいい!三絃高音!」でした。
…この感想だけだと、どんな曲なのか分からないですね。
ということで、もう少し詳しく紹介していきたいと思います!

「木もれび」について
編成
構成
難易度

編成

箏、十七絃、三絃の三重奏です。
冒頭にも書いた通り3年生3人で演奏します。


構成

前半
箏メインの静かで穏やかなメロディーから始まり、その後違うメロディーを挟みながら、もう一度冒頭のメロディーを三絃メインで弾きます。この辺りは基本的に穏やかです。
途中からは雰囲気が変わります。ここで各楽器にメロディーが移ったり、三パートで揃うなど盛り上がりをみせた後、徐々にゆるんでいき前半が終わります。

前半は、三絃だけでなく箏・十七絃にもメインが回ります。各楽器のメロディーの移り変わりも聴いていただければなぁと思います。
あと、三パート揃うところはかっこいいのでぜひ!

後半
やさしい日差しを浴びているような、ゆるやいだ柔らかい雰囲気から始まります。しかし、風がそよいで優しい木もれびの様子が激しいものへと変化していき…という感じです。

後半は三絃のかっこよさが際立っていきます。
最後の方の三絃はかなり高音です。初めて曲を聴いたときは三絃が高音すぎて笑いました。
でもとても激しくてかっこいい!箏、十七絃もそのかっこよさに負けないように頑張っています。

終盤はとにかく激しくかっこいいです。
ここは、原曲のようなかっこよさを出したいという気持ちと、自分達の技量で出来るレベルとの兼ね合いで中々もどかしい時期もありました。しかし定演ではそれらを乗り越えた演奏をお届けしたいと思います!

難易度

三絃
難しいです!どこか一箇所がとかではなく、曲を通して様々な技術が必要となるため全体的に難しいと思います。
その中で特にどこが難しいのか聞いてみました!

・2オクターブのスクイと1のスクイを交互に速く弾くのが難しい
「絃を抑えることでバチが当たる高さが微妙に変わり、絃に引っかかって演奏が止まってしまうなど苦労があった。
また、指で絃を押さえる・離すを交互にするため一定のツボ、音の高さを保つのが難しい。
そして、今まで演奏したことのない音の高さだったため綺麗に響かせることが難しく感じた。」

・柔らかい雰囲気の場面で音を響かせつつ、丸い音(弱い音とはまた別物)を出すことが難しい

三絃は難しい上に一番目立つ所も多いので大変だと思います。
でもその分、弾けた時に一番かっこいいのは三絃です!


十七絃
三絃よりは簡単です。
ただ、オクターブで弾く所や手が飛ぶところが多く手が忙しいです!
本来は全部爪で弾く部分を、今回は上のような理由でピチカート( 「爪」をはめていない指で弾く)に変更しています。そのため左手が常に痛々しいです…。水ぶくれが辛そう。
あとこれはどのパートも同じ、とは思いますが、その中でも特に十七絃は体力的にしんどいです!他パートを支える音量が求められるので全体的に体力が必要となります。

この曲で十七絃がメインとなることは少ないですが、伴奏の要のためすごく重要です。
特に最後の方は、十七絃の低音が支えてくれているからこそ三絃の高音も引き立つ!
あと個人的にですが、私はこの曲の十七絃メロディーが好きです。綺麗なのでぜひ聴いてほしいです!



この三つの楽器の中で、一番難易度は低いです。
ただ、柔らかい雰囲気の場面で三本の合わせ爪があるのですが三本とも綺麗に鳴らし、そして雰囲気を崩さないような音にするのが苦労している点です。
あと、押し手は前半に数箇所のみと少ないですが、静かな場面なので間違えたらすぐ分かる…。緊張の瞬間ですね。
また箏も他パートと同様に、手が飛んだりする部分や細かい部分があります!

箏は前半にメインが何箇所かあり、後半は十七絃と共に伴奏をしています。
この曲の箏の良いところはメインも伴奏もどっちも十分に楽しめるところ!
思い返すと、この曲は弾いてて飽きることが殆ど無かったなぁと思います。



あと2週間切りましたね!部長からの、曲紹介早くという圧は今年もひしひしと感じておりました。

三年生三人で演奏できるのは、これで最後。
上級生の演奏として恥ずかしくないように、そして悔いが残らないようにラストスパート頑張ります!

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尺八二重奏曲第二番(山本邦山 作曲)

今回は定期演奏会4曲目となる尺曲を紹介します(^^)

「尺八二重奏曲 第二番」(山本邦山 作曲)


曲名が長いと文句を言われてますが、どうしようもないです。いつも尺曲と省略されています・・・
(ちなみにシリーズ物の曲で、なんと第八番まで存在しています)

▼編成▼
曲名からおわかりになると思いますが、8寸管の尺八2重奏です。
今回は第1尺八が2人、第2尺八が3人の計5人で演奏します♪


▼難易度▼
中の下レベルですかね・・・?とりあえず長いソロはありません!
第1尺八は高音、第2尺八は低音とありがちですが、第2尺八は指の動きが謎(細かい)なのと、
時折ソロフレーズから始まる場面があるので、担当の1年生は四苦八苦&緊張しているようです。
 (完全にパートの振り分け間違えた・・・ごめんよ。泣)
メリ音がたくさん出てきますが、原曲よりもテンポを落としているので、
尺八歴が半年の1年生でもなんとか吹けています。
あとは3連符やら連続音がよく出没しているので、テンポが乱れないように要注意です・・・(現在進行形で苦しめられている)


▼曲の構成▼


「伝統的な尺八の音から朗らかに千古の韻を伝えていることは、古典尺八本曲に感知するところです。
しかし、「竹」(前作品)と同様、リズムや表裏の拍子などに工夫を加え、新しい感覚による雰囲気を出そうと試みた作品です。」
  By 山本邦山

以下の3章仕立てとなっております。

<第1楽章>
全体的にゆったりとしていますが、その中でも勢いのあるところ、古典風な渋い場面など、様々な味があります。
奏者みんなで息を合わせて吹き出すタイミングをそろえたり、パートごとの短いソロがあり、
そしてリズムの違う2パートの掛け合いに苦しめられました・・・第1楽章はよくわからないと言われがちですが、見所満載なんです(^^;)

<第2楽章>
第1楽章よりテンポが上がり、ガラッと雰囲気が変わります。
「タッタータターン」のような軽やかな流れるリズムが癖になる楽しい場面です。(よくわからない人は聴いてからのお楽しみに☆)
こちらは2パートとも両者似たリズムでの掛け合いとなっております。楽しいです。早くなっちゃいます(テヘッ

<第3楽章>
さらに第2楽章よりテンポが早くなります。(が、原曲は早すぎて訳がわからないので指定よりテンポをだいぶ落として吹いています;;)
こちらはタンギング地獄でs(((((
今までとは違って2パートの音がそろい、連続音が続いて歯切れの良いリズミカルな曲調になります。
これも細かい音の連続なので早くなりがちです;;
最後の最後に勢いと体力が必要かつテンポに気を遣うことに・・・



緩徐で静寂な古典調から、リズミカルで現代的な急速調へ。
伝統と現代、この二つの音の交差の美を尺八で表現します。
お楽しみください♪

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活動日

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