よごとぐも(川崎絵都夫 作曲)

三重大学邦楽部第51回定期演奏会の1曲目を飾るのは・・・「よごとぐも」(川崎絵都夫 作曲)


毎年夏休みごろ、京都で行われる「全国学生邦楽フェスティバル」
(今年度参加したときの記事はこちら)

この”学フェス”、第12回において
委嘱三曲大合奏曲として演奏されたのが「よごとぐも」です。

作曲者 川崎絵都夫氏によると、
“委嘱曲は「パート練習だとよくわからないけど、全体合奏をすると感動する曲」になりました。(ホント)”とのこと。
(ご本人のブログ「えつお日記」より)
1つのパートだけで演奏してみると、まさによくわからない!同じ動きを繰り返すところが多く、ナンダコレ。
しかし合奏になると・・・?
そんな「よごとぐも」について 編成、構成、難易度 をご紹介します。

◯編成
この曲はオープニング曲として、大トリである「SAKURA」(水川寿也 作曲) の次に大きな編成です。
1年生3人、2年生5人の計8人で
一箏(2人)
二箏(2人)
十七絃
三絃(2人)
尺八
を担当します。
(本当は尺八は2パートあるのですが今回は1人で演奏します。)

○構成

よごと=寿詞 とは、祝いの言葉、祝詞 などという意味で、全4楽章それぞれに四季折々の雲の様相を表す名前が付けられています。
1章 うろこ雲(秋)
2章 凍雲(冬)
3章 おぼろ雲(春)
4章 雲海(夏)
春夏秋冬、の順ではないんです
この4つから、今回は1,2,4章をお送りします。

曲リーダーの脳内劇場を演奏で表現してもらいました。

1章 うろこ雲
うろこ雲とは、小さな雲のかけらが魚のように群れたものです。
導入部分では、大空をゆったりと飛ぶ鳥をイメージしました。だんだんと数が増えてゆき、最後には大きな群れになります。眼下にはせっせと冬ごもりの準備をする動物たち。
中盤で台風がやってきます。突然やってきた非常事態、といった雰囲気を4/4拍子から6/8拍子に変わるところで表現しました。
尺八のメロディを箏のトレモロで支える最後の部分では、冬支度を終えて静かに冬を待つ、そんな秋の世界を思い浮かべました。

2章 凍雲(いてぐも)
凍雲は「とううん」とも読み、寒々として今にも雪が降り出しそうな雲のことです。
2章の始まりは、すでに雪が降り積もったあとの雪道をざく ざくと歩く様子を、箏と十七絃で表現しました。
尺八のメロディが終わった中盤では、雲の中で雪になるのを今か今かと待っている雨粒をイメージした楽しげでリズミカルなフレーズが登場します。
そこから一転、溶けたつららからポタポタと落ちる雫のような静かな雰囲気を、三絃のソロ、そして一箏、次に二箏のピチカートで演出します。

4章 雲海
真っ白な雲の海を見下ろす高い山の上に、澄んだ尺八の音が響き渡ります。
絃が加わると、夏の空気のように重厚な雰囲気になります。4章は、力強く、勢いのある感じを大切にしました。
特に中盤や1番最後などに何度か登場するフレーズは、大岩が転がり落ちるようなイメージに近づけるため何度も練習しました。
1.2章とは違った雰囲気を感じていただきたいです。


◯難易度

学フェスでは全国から集まった演奏者がこの曲を演奏しました。
初心者から上級者まで様々な人が一緒に演奏できるよう、“2箏は押し手無し”、”尺八はメリカリはほとんど無し” など合奏をするにあたって難しい技法を減らす工夫がなされています。(「えつお日記」より)

しかし、そうは言っても難しいところだってあるはず。
実際に演奏している各パート奏者に聞きました。

◯一箏
二箏との掛け合い、ハモリが綺麗な曲です。
合わせ爪やトレモロ、押しなどの技法がやや多いですが、1年生も置いていかれることなく弾いています。

◯二箏
4/4から6/8に拍子が変わる部分や音数の少ない部分、曲中に何箇所か存在するリタルダントなどテンポやタイミングがずれやすいところが多数あり、パート内ないし全体で合わせるのが非常に難しいと感じました。二箏は目立つところが少ないので、三絃や箏で音の粒を合わせることをがんばりました。

◯十七絃
細かい動きはほとんどせず、同じフレーズを何小節も繰り返すという十七絃らしい十七絃パートです。
曲の始まりを含め十七絃から始まるところが多いので、どうしたら次に入るパートが入りやすいか?1人だけのときとみんな一緒のときをどのように弾き分けるか?が課題でした。
全く同じことを繰り返す中でも曲の進行に合わせて音量や音質を変化させることで、ベースとしての役割を果たせたらと思います。

◯三絃
三絃は自己主張が激しい(音量が大きくなりがち)なので小さな音を出すのが難しく、メロディから伴奏への移行が大変でした。
ソロもあり(なんと1年生が演奏します!)初めての合奏曲として難易度はちょうどいいぐらいなのではないでしょうか。
現れては消え入る我々にご注目くださいませ

◯尺八
尺八パートは小節休みが他に比べて多く、吹くフレーズはほとんどがメロディなので
絃方に埋もれないように主張しなければなりません。
また4章(夏)の冒頭8小節は尺八パートのみなので、それまでの雰囲気を変えられるよう朗々と吹くことを心がけています。
そしてこの曲の全体に散りばめられた、乙から甲、甲から大甲のような1オクターブの跳躍が尺八パートにもあるため絃方のように滑らかな切り替えが求められます。とくにラストにある、全音符の「ピ」から2オクターブ下でffの「乙ロ」ははっきりと音にならないことが多々あり、難所のひとつです。





全体としては、細かい動きをできるようにする、というよりは、音質を揃えたり、音数の少ないところでいかにぴったり合わせるかというところに気を配りました。



最後に、3人の1年生にとって「よごとぐも」は初めての大合奏曲です。
それぞれ箏、三絃を担当する2人の1年生に聞きました。

音楽経験がなかったので、やることすべてが新鮮でした。その中で、箏や尺八と演奏するというのは特に新鮮で、一番難しく、また楽しく感じました。楽器の音が違うと、少しずれただけで全然印象が変わってしまいます。しかし、練習するなかでできることが増えて、音が合わさっていくのにはとてもやりがいを感じました。この合奏を通して合奏の楽しさを知ることができ、かなり成長できたと思います。

大合奏では十七絃が全体のリズムを決める、ということは前々から先輩方から教えて貰っていましたが、いざ合奏となると初めは自分のことで手一杯になってしまい、なかなか十七絃やほかの音を聴く余裕がありませんでした。
また、演奏者が増えれば増えるほど音の揃いがますます重要になることも大変で、箏では合わせの爪の音など箏曲よりもさらに気を遣わなればなりません。大変なことばかりでしたが、練習を積み重ね、少しずつ出来るようになってきたと思います。
 
2人とも、成長できたと語ってくれました!
この1年生3人には本当に感謝です。2年生が少ない日でも安定して一曲通せるほどしっかりと弾けていて、伝えたイメージに近い音質もたくさん研究してくれました。ありがとう!
2年生の4人、ポンコツ曲リーダーでごめんね、ありがとう!



以上、おゆいによる「よごとぐも」曲紹介でした!

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熊野讃景(^(Ξ)^)

定期演奏会用の曲ではありませんが…
新歓成果発表で披露する上級生曲の1つ、熊野讃景(大嶽和久 作曲)について、ざっくり曲紹介をします!
演奏者の方に、なんとなくイメージを掴んでいただければと思います('-'*)
箏メンバーからの不人気具合に耐えかねて尺八奏者より


<編成>
Ⅰ箏、Ⅱ箏、十七絃、三絃、尺八


<曲の構成、イメージ>
「いにしえより信仰を集めた熊野三山への参詣道として多くの人々が歩いた熊野古道には、
風情ある石畳や道標など歴史の香りが漂う。
2004年に世界遺産として登録された日本の原景である熊野を代表する四景を旅します。」
  (大嶽和久)

作者は「熊野古道」をイメージしてこの曲を作ったみたいですね( ´,_ゝ`)

熊野古道って?
熊野古道 大門坂 (出典:「Pixpot」www.pixpot.net/view_spots/spot/2007/kumanokodo)

紀伊山地には3つの霊場(「熊野三山」「高野山」「吉野・大峯」)があり、自然崇拝に根ざした神道、中国から伝来し日本で独自の展開を見せた仏教、その両者が結びついた修験道など、多様な信仰の形態が育まれてきました。
2004年7月には、この三つの霊場とそれらを結ぶ参詣道、そして自然と人の営みが長い時間をかけて形成した文化的景観が、人類共有の財産としてユネスコに認められ、「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されました。

熊野古道MAP (出典:「熊野本宮観光協会」www.hongu.jp/kumanokodo/)


「熊野三山」とは、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の三社等の総称であり、「熊野古道 伊勢路」は、「伊勢神宮」から、いくつもの険しい峠を越え、熊野三山を詣でるために通った“祈りの道”です。古くには、「伊勢に七度、熊野に三度」という言葉もあったほど、誰もが訪れたいと願う憧れの地でした。

章タイトルより、この曲はその<伊勢路>の景色を以下の通り、四部構成で表しているようです。

Ⅰ.『祈りの道・石畳の熊野古道
馬越峠 (2)(出典:「紀北町」 http://www.town.mie-kihoku.lg.jp/hpdata/kanko/link/magose.html)
重厚な自然石が折り重なるように敷き詰められた石畳が延々と続きます…
深閑とした祈りの道を歩む神秘的な様子が、箏の音から始まり表現されていきます。


Ⅱ.『怒濤の絶壁・楯ヶ崎
楯ヶ崎 (出典「観光三重」https://www.kankomie.or.jp/spot/detail_3235.html)
リアス式海岸特有の岩が壮観ですね~!
第2部にして、この曲で一番盛り上がりカッコイイ場面となります!!!
上部写真と「怒濤の絶壁」との表現より、打ち付ける荒波と岩による大迫力が想像できます。
修験道にとっての厳しい旅路を例えているのでしょうか・・・
尺八のムライキと絃の弾けんばかりの力強い音で表現されます。

<余談>
「楯ヶ崎」は熊野古道周辺の海岸沿いの観光地の1つで、観光クルーズにより見ることが可能になります。
他の沿岸沿いのスポットに「ガマの口」と言われる熊野の「青の洞窟」(下部写真)が存在するのですが、
うっとりするほど綺麗で訪れてみたいものです・・・
青の洞窟 (出典:「熊野市観光公社」http://kumano-kankou.com/?page_id=465)


Ⅲ.『日本の原風景・丸山千枚田
丸山千枚田 (出典:「熊野古道伊勢路」 http://www.kodo.pref.mie.lg.jp/#kv)

美しい棚田の風景が広がっていますね。
峠から見えてくる日本の懐かしくも美しい伝統・文化が旅人の心を癒やします。
これまでとは一変して、優しくどこか寂しい感じの穏やかな雰囲気へと変わります。


Ⅳ.『神々の故郷・熊野三山
熊野三山 (出典:「三つ星 わかやま観光情報」http://www.wakayama-kanko.or.jp/marutabi/mitsuboshitabi/mitsuboshi.html)

熊野三山(熊野速玉大社)に終着です。
長い旅を見守ってくださった神々がここへ帰ってきました。
三つの大社は「神仏習合」の思想が根付き、互いの神を祀りあうようになってから「熊野三山」と呼ばれるようになったそうです。
ここで旅の幕を閉じます。

【参考文献】
熊野古道伊勢路 http://www.kodo.pref.mie.lg.jp/#kv (参照2018/05/14)



とりあえず上記の説明で以上となります。(もはや熊野古道の説明!!)
まだ私もなんとなくしかイメージがつかめれてないです(..;)
実際に行ってみたいですね。

さぁ、成果発表が着々と迫ってきております。
みんながんばろう~
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AXIS-アクシス-(水川寿也 作曲)

全体曲であり、五十回演奏会の締めの曲でもある、水川寿也作曲、「AXIS-アクシス-」について紹介です。



〇 編成

箏3パート、十七絃、三絃2パート、尺八2パートの編成で、最低8人必要になる曲です。

今年この曲が出来るのは、ひとえに一年生が多く入ってくれたこと!
一年生全員、なかには一年生ひとりに1パートを任せられるくらい、みんなが練習を頑張ってくれたおかげです!
詳しい編成、一年生には色をつけておきます。一年生率の高さ…!↓

一箏 あさり(3年)
二箏 かなっぺ(2年)・そら(1年)
三箏 くぅ(1年)はる(1年)
十七絃 ばな(3年)
三絃一 どの(3年)
三絃二 たいがー(1年)
尺八一 さき(2年)
尺八二 まっすー(1年)

このように、すでに曲の中核を一年生が数多く担っています……!


「一年生に任せたパートは実際簡単なのか?」

… といえば、そうでもないです……!

今年はむしろ、一年生にが伴奏+曲の変化の要となるパートを担当し、二・三年生がメロディを担当するような編成になっています。
特に三絃、尺八の一年生が担当するパートは、一見、地味で何をやっているかわからないような、メロディの後ろで演奏する部分が多くなっています。
ですが、曲を演奏するにあたって、とても重要な役割・技量を求められるパートなのです。
伴奏ほど難しいものはないっていいますよね…)
一年生が!!ものすごい頑張っています!!



〇 難易度

初心者がやる合奏曲の難易度としては、上の下か、中の上あたりではないでしょうか。今までやった水川先生の曲の中では、難しい部類に入ると感じます。大編成ならではの難しさ、とでも言いましょうか。

・箏 十七絃

この曲で一番難しいパートは、三年生が担当する一箏です!
絃を上から下に行ったり来たり……かと思えば、いきなり遠くの絃を弾かなければならなかったり。指が細かいくせに強弱を求められるところだったり。と苦労しました。
また、二・三箏も、一箏にハモリにいったり、かと思えばその裏で両パートで掛け合いをしていたり……。と、ちょこちょこと難しいところが多いです。
十七絃は、いつもの水川先生曲の伴奏という感じなのですが、休みなしの弾きっぱなしが何より大変で、体力が必要です。
また、雰囲気の移り変わりに伴い、フレーズを微妙に弾き分けて、みんなを引っ張っていくのが大変そうでした。

・三絃 尺八

この2パートは、実のところ、パートわけをミスったことにより、ある意味自分たちで難しくした面があり……笑
二、三年生にとっては、どのパートも難なく弾ける・吹けるレベルでそう難しくはないのですが、一年生にとっては挑戦だったのではないでしょうか。
三絃は、三絃のみでの出だしや、伴奏・ハモリとして強弱をつける点が、尺八は低音でのロングトーンのキープが、大変そうでした。



〇 雰囲気、流れ

「AXIS-アクシス-」は、二部構成になっています。

・一章

一章のテーマは、明るく!楽しく!生き生きと!です!
最初から一章終わりまで、一気に駆け抜けていきます
曲の頭から全員で弾くところが数回ありますが、とてもインパクトと迫力があります。またそれに続いて、三絃パートが駆け抜けていくのもとても印象的です。
要所要所で、全員で一つのフレーズを奏でることで、曲の雰囲気を引き締めつつ、その合間に、各パートが順番に華やかなメロディを受け渡していく流れとなっています。
全体を通して単純明快で、素直に明るく楽しく弾ける・聴けるのが一章の魅力です!

・二章

二章は、元気のいい一章から一転、しっとり静かに聞かせる序盤から始まります。徐々に盛り上がりを見せ、十七ソロをはさみ、最後は全員でしっかり歌って、終わりを迎えます!
二章は、一章とは明らかに違う大きな魅力があります。それは、メロディが細かく分割され、各パートに振り分けられていることです。
同じパートでも、一箏から二箏へ、たまに三箏が入り、また一箏へ……といった風に、パート内の掛け合い、特に箏パートのやりとりが大きな聴き所となっています。
また、十七絃のソロも印象的です。曲中唯一のソロ!特に技術を披露するようなものではありませんが、場面転換の重要な役割を担っています。その前後の曲の移り変わりにもご注目ください!



〇 メンバーより一言ずつ

最後に、みんなからこの曲について意気込みや・練習で大変だったこと・アピールポイントなどを一言ずつもらいましたので、そのまま紹介させていただきますね。
どれも性格が現れていて、なかなか面白いです笑

「かなっぺ先輩と同じパートですが、AXISの二箏で大変だったのは二章の掛け合いです。また、一箏の合間に合いの手を入れるところで、テンションと音質を合わせるのが難しかったです」 そら(二箏)

「二箏との掛け合いに苦労しました。三箏の出番は少ないですが、頑張ります」 くぅ(三箏)

「パート内で細かいところをずれないようにしたり、メロディーを引き立たせるために、音量のバランスを調節しながら練習してきました。曲の中で雰囲気の移り変わりがたくさんあるので楽しんで聞いて頂けると幸いです」 はる(三箏)

「響け確かな旋律――忘れぬ音を残して」 たいがー(三絃二) ←?(笑)

力強くカッコいい低音をお聴きください!」 まっすー(尺八二)

「迫力のある曲ということもあって、合奏するのが毎回楽しい曲です!二箏パートは一見簡単そうなのですが、パート内で音質やタイミングを合わせたりするのが予想以上に難しいです。また、一箏と二箏の掛け合いを本番までに流れるように弾けるようになりたいです…。本番まであと少ししかありませんが、良い演奏ができるよう頑張ります!」 かなっぺ(二箏)

「力強い音、優しい音など、様々なメロディを竹一本で表現するのでお楽しみに!」 さき(尺八一)

「後半に何度かある箏の掛け合いが綺麗に繋がるように、これまで練習を重ねてきました。私にとってこの曲は、現役として皆と弾ける最後の曲になるので特に気合を入れて頑張ります!」 あさり(一箏)

「AXIS十七絃、低音でみんなを支えます!パート数が多い中での十七絃は憧れだったので、低音すごいなと思っていただけるように頑張ります!曲中で唯一ソロもあるので、そこにもぜひ注目してください!」 ばな(十七絃)

「一章は力強く華やかに、二章はしっとり美しく弾きたいです。全員で一体感を持って、現役最後の曲に臨みたいと思います」 どの(三絃一)



AXISは、「軸」という意味です。

和楽器を奏でる楽しさを軸にして、全員で練習の成果を出し切りたいと思います。
当日はどうぞお楽しみください!

長々とお付き合いありがとうございました!
三絃三年どの
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海鳥の詩(江戸信吾 作曲)

定期演奏会がすぐそこまで近づいてきています…!!!

本当に久しぶりにブログを書きます。邦楽部OB3年目(?)のはしはしです。

今回は、定期演奏会OB曲の曲紹介を書きます!


海鳥の詩(江戸信吾 作曲)

雄大な海を進む漁船!カツオ漁は今日も大漁!!
それを空から眺める海鳥…そんな風景を表現します。
力強さや勢いを楽しんでいただければ幸いです。


編成
1箏、2箏、十七絃、三絃、尺八で編成されている曲です。
今回の定期演奏会3曲目「魁」と同じ編成ですね!


構成
前半
ゆったりとした場面から始まります。神秘的で静かな海を眺めているようです。
そこから打って変わって、1箏のaccelから一気に盛り上がっていきます!
海へ漕ぎ出て漁へ向かっているイメージでしょうか。元気で賑やかな感じです。
途中、十七絃だけになりリズムを刻むところがあるのですが、
それまでの雰囲気とはまた違っていてかっこよくて個人的にとてもお気に入りポイント。
前半ラストは、次のソロへ向かってひっそりと終わっていきます。


中盤(ソロ)
なんとなんと、全パートにソロがあります!!
各楽器の音色の違いを楽しんでいただければと思います。


後半
ソロの空気を突き破るように1箏のグリッサンドが入り、
箏と三絃が力強くリズムを刻んで後半が始まります。
後半は、途中途中であやしげなところや落ち着いたところを挟みつつも、
一気に突っ走っていきます!!!!
途中、三絃のポルタメントでボルテージは最高潮!
漁の勢いそのままに駆け抜けラストを迎えます。


難易度
尺八
甲音で吹いていることがとにかく多い!!
また、前半で大甲のチが出てきます……
甲音さえしっかり出れば、とても気持ちよく吹けると思います!
気分はまるで海鳥(?)


細かいことをいろいろしていて、側からみていると大変そうです…
でもグリッサンドなど技法がたくさん使われていて、
場面を華やかにしてくれたりキリッと引き締めてくれます。

十七絃
曲全体が盛り上がった雰囲気のところが多いので、
楽器全体を支えようと思うとかなり音量、体力が不可欠!
また前半では少し変わったリズムを刻んでいるので、リズム感も必要です。

三絃
三絃が目立つところに高い音があるので、神経を使いそうです。
また、この曲の三絃といえば後半のポルタメントがかっこいい!!
ぜひぜひ目立ってもらいたいものです。



とにかく、楽しんでノリノリで聴いていただければと思います!
OB5人、力を合わせて頑張ります!!ぜひ、演奏会へお越しください!
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木もれび(吉崎克彦 作曲)

今年の定期演奏会、3年生曲はこちら!

「木もれび」(吉崎克彦 作曲)です。

まず、「木もれび」を初めて聴いた時の感想は、「曲名から想像つかないくらいかっこいい!三絃高音!」でした。
…この感想だけだと、どんな曲なのか分からないですね。
ということで、もう少し詳しく紹介していきたいと思います!

「木もれび」について
編成
構成
難易度

編成

箏、十七絃、三絃の三重奏です。
冒頭にも書いた通り3年生3人で演奏します。


構成

前半
箏メインの静かで穏やかなメロディーから始まり、その後違うメロディーを挟みながら、もう一度冒頭のメロディーを三絃メインで弾きます。この辺りは基本的に穏やかです。
途中からは雰囲気が変わります。ここで各楽器にメロディーが移ったり、三パートで揃うなど盛り上がりをみせた後、徐々にゆるんでいき前半が終わります。

前半は、三絃だけでなく箏・十七絃にもメインが回ります。各楽器のメロディーの移り変わりも聴いていただければなぁと思います。
あと、三パート揃うところはかっこいいのでぜひ!

後半
やさしい日差しを浴びているような、ゆるやいだ柔らかい雰囲気から始まります。しかし、風がそよいで優しい木もれびの様子が激しいものへと変化していき…という感じです。

後半は三絃のかっこよさが際立っていきます。
最後の方の三絃はかなり高音です。初めて曲を聴いたときは三絃が高音すぎて笑いました。
でもとても激しくてかっこいい!箏、十七絃もそのかっこよさに負けないように頑張っています。

終盤はとにかく激しくかっこいいです。
ここは、原曲のようなかっこよさを出したいという気持ちと、自分達の技量で出来るレベルとの兼ね合いで中々もどかしい時期もありました。しかし定演ではそれらを乗り越えた演奏をお届けしたいと思います!

難易度

三絃
難しいです!どこか一箇所がとかではなく、曲を通して様々な技術が必要となるため全体的に難しいと思います。
その中で特にどこが難しいのか聞いてみました!

・2オクターブのスクイと1のスクイを交互に速く弾くのが難しい
「絃を抑えることでバチが当たる高さが微妙に変わり、絃に引っかかって演奏が止まってしまうなど苦労があった。
また、指で絃を押さえる・離すを交互にするため一定のツボ、音の高さを保つのが難しい。
そして、今まで演奏したことのない音の高さだったため綺麗に響かせることが難しく感じた。」

・柔らかい雰囲気の場面で音を響かせつつ、丸い音(弱い音とはまた別物)を出すことが難しい

三絃は難しい上に一番目立つ所も多いので大変だと思います。
でもその分、弾けた時に一番かっこいいのは三絃です!


十七絃
三絃よりは簡単です。
ただ、オクターブで弾く所や手が飛ぶところが多く手が忙しいです!
本来は全部爪で弾く部分を、今回は上のような理由でピチカート( 「爪」をはめていない指で弾く)に変更しています。そのため左手が常に痛々しいです…。水ぶくれが辛そう。
あとこれはどのパートも同じ、とは思いますが、その中でも特に十七絃は体力的にしんどいです!他パートを支える音量が求められるので全体的に体力が必要となります。

この曲で十七絃がメインとなることは少ないですが、伴奏の要のためすごく重要です。
特に最後の方は、十七絃の低音が支えてくれているからこそ三絃の高音も引き立つ!
あと個人的にですが、私はこの曲の十七絃メロディーが好きです。綺麗なのでぜひ聴いてほしいです!



この三つの楽器の中で、一番難易度は低いです。
ただ、柔らかい雰囲気の場面で三本の合わせ爪があるのですが三本とも綺麗に鳴らし、そして雰囲気を崩さないような音にするのが苦労している点です。
あと、押し手は前半に数箇所のみと少ないですが、静かな場面なので間違えたらすぐ分かる…。緊張の瞬間ですね。
また箏も他パートと同様に、手が飛んだりする部分や細かい部分があります!

箏は前半にメインが何箇所かあり、後半は十七絃と共に伴奏をしています。
この曲の箏の良いところはメインも伴奏もどっちも十分に楽しめるところ!
思い返すと、この曲は弾いてて飽きることが殆ど無かったなぁと思います。



あと2週間切りましたね!部長からの、曲紹介早くという圧は今年もひしひしと感じておりました。

三年生三人で演奏できるのは、これで最後。
上級生の演奏として恥ずかしくないように、そして悔いが残らないようにラストスパート頑張ります!
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尺八二重奏曲第二番(山本邦山 作曲)

今回は定期演奏会4曲目となる尺曲を紹介します(^^)

「尺八二重奏曲 第二番」(山本邦山 作曲)


曲名が長いと文句を言われてますが、どうしようもないです。いつも尺曲と省略されています・・・
(ちなみにシリーズ物の曲で、なんと第八番まで存在しています)

▼編成▼
曲名からおわかりになると思いますが、8寸管の尺八2重奏です。
今回は第1尺八が2人、第2尺八が3人の計5人で演奏します♪


▼難易度▼
中の下レベルですかね・・・?とりあえず長いソロはありません!
第1尺八は高音、第2尺八は低音とありがちですが、第2尺八は指の動きが謎(細かい)なのと、
時折ソロフレーズから始まる場面があるので、担当の1年生は四苦八苦&緊張しているようです。
 (完全にパートの振り分け間違えた・・・ごめんよ。泣)
メリ音がたくさん出てきますが、原曲よりもテンポを落としているので、
尺八歴が半年の1年生でもなんとか吹けています。
あとは3連符やら連続音がよく出没しているので、テンポが乱れないように要注意です・・・(現在進行形で苦しめられている)


▼曲の構成▼


「伝統的な尺八の音から朗らかに千古の韻を伝えていることは、古典尺八本曲に感知するところです。
しかし、「竹」(前作品)と同様、リズムや表裏の拍子などに工夫を加え、新しい感覚による雰囲気を出そうと試みた作品です。」
  By 山本邦山

以下の3章仕立てとなっております。

<第1楽章>
全体的にゆったりとしていますが、その中でも勢いのあるところ、古典風な渋い場面など、様々な味があります。
奏者みんなで息を合わせて吹き出すタイミングをそろえたり、パートごとの短いソロがあり、
そしてリズムの違う2パートの掛け合いに苦しめられました・・・第1楽章はよくわからないと言われがちですが、見所満載なんです(^^;)

<第2楽章>
第1楽章よりテンポが上がり、ガラッと雰囲気が変わります。
「タッタータターン」のような軽やかな流れるリズムが癖になる楽しい場面です。(よくわからない人は聴いてからのお楽しみに☆)
こちらは2パートとも両者似たリズムでの掛け合いとなっております。楽しいです。早くなっちゃいます(テヘッ

<第3楽章>
さらに第2楽章よりテンポが早くなります。(が、原曲は早すぎて訳がわからないので指定よりテンポをだいぶ落として吹いています;;)
こちらはタンギング地獄でs(((((
今までとは違って2パートの音がそろい、連続音が続いて歯切れの良いリズミカルな曲調になります。
これも細かい音の連続なので早くなりがちです;;
最後の最後に勢いと体力が必要かつテンポに気を遣うことに・・・



緩徐で静寂な古典調から、リズミカルで現代的な急速調へ。
伝統と現代、この二つの音の交差の美を尺八で表現します。
お楽しみください♪

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魁(菊重精峰 作曲)

定期演奏会の3曲目、菊重精峰 作曲「魁」の曲紹介です!

まずタイトルの、「魁(さきがけ)」とは何か?調べてみました。

広辞苑によると…
 ①衆に先立って敵中へ攻め入ること。
 ②物事のはじめとなること。


この曲の場合では、②の意味で取っています。
①の意味だと恐ろしいですね…!


今回は、第50回記念定期演奏会ということで、これからの「魁」になることができればいいなという想いを込めて演奏します。

……と言いつつ、そんな大げさな…と他のメンバーに言われてしまったので(笑)、
かっこよく、聞いていて楽しいような曲にしたいと思います!



♪編成について

箏2、十七絃、三絃、尺八の五重奏曲です。
定期演奏会で、この編成の曲をするのは珍しい気がします。
全ての楽器が揃った演奏なので、各楽器の音色を楽しんでいただければ嬉しいです。



♪曲について

ゆったりとした箏、三絃の掛け合いから始まります。
その後、二箏のスクイ爪から雰囲気が一転し、どんどんアップテンポに…。
メインメロディーを弾いた後、さらにテンポとテンションが上がっていきます。
上がりきったあとには、その盛り上がりが収束します。ここまでが前半です。

そして、後半。
三絃から始まる箏とのゆったりとした掛け合いや、かわいらしい雰囲気のところを挟み、
メインメロディー再来です!!
これ以降、前半と同様にテンポもテンションも上がっていきますが、前半よりも、細かい動きをしています。
なので、難しさも上がります…。ですが、弾けるとすごくかっこいい!!
定演本番で、かっこいいと思っていただきたいので、もっと精度を上げなければ…!

前後半、似たようなことをしているので、時々頭の中で混乱します。笑
雰囲気、曲作りの面でも前後半で差をつけるかどうか…、と考えました。
あまり変化はつけていないので、前後半での、「似ているけれども違う音」を楽しんでいただければ、と思います!
ぜひ定期演奏会でお聞きください(´▽`*)



♪各パートについて


*一箏・二箏*

どちらも3年生(箏歴3年)が演奏します!
ともに、手が細かかったり押しが多かったりしますが、二箏の方が少し難しいです。
そして、スクイ爪が多く、しかも二人で弾くことが多いので、そろえるのに苦労します。
また、ゆったりとした部分とノリノリの部分との弾き分けなども大変でした。
ゆったりとしたところの音色や、スクイ爪などの音、そして、多分最後の舞台になる3年生の奮闘に注目です!!!

*十七絃*
2年生が演奏します。高校での箏経験者ですが、十七絃は、ほぼ初心者です。
難易度に関しては、かなり易しいです。ただオクターブで弾くことが多いので、手が小さいと辛いです…。
そして、単純だからこそ、表現をどうしようか…という難しさもあります。
曲を引っ張るのは十七絃なので、安定性とノリ(…?)が求められますね…!
メロディーとして、前に出てくることは少ないですが、曲を引っ張る低音のかっこよさをお楽しみください!

*三絃*
高校での三絃経験者の、1年生が演奏します!
三絃はこの曲、個人的には一番難しいパートなのではないかとひっそり思っております。
スクイやハジキが多い上に、細かく、さらにメロディーとしての音量、表現も必要…!
大変そうですが、その分かっこいいです!!
また、後半のリズムが取りづらいそうです。
装飾音込みでメロディーを弾いたり、他のパートから独立して弾いていたりします。そして、大量に出てくる二拍三連符…。
そんな三絃ですが、ほかのパートと揃うと、よりかっこよさが引き立ち、雰囲気が変わります!そこが面白いとのことでした。
スクイやハジキの音色、それらを含んだメロディーに注目です!!

*尺八*
尺八歴2年め(実質1年半ほど)の、2年生が演奏します!
三絃と並んで、主旋律を奏でることが多いです。この曲は、尺八と三絃で決まると言っても過言ではないような…
音としては半音が多くあり、練習を始めた頃は吹きづらそうな印象を受けました。
替え指を使用したり、メリ音を滑らかに吹くように意識しているそうです。
「力強いところは全力で、時には優しい音も吹いてます」とのことでした。
のびのびとした尺八の音もお楽しみください!



ふと気づけば、定期演奏会まで、あと一か月。
残り少ない時間を大切に、定期演奏会に向けて、さらなるレベルアップをしていきたいと思います!

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
二箏担当、ばなでした!
三重大学邦楽部ではいつでも!部員募集中です。まずはお試しで。未経験OK!二年生・編入・院生・留学生、学外からも大丈夫!部活見学も気楽にお越し下さい♪ 活動詳細は公式サイトへ。お問い合わせもサイトからお気軽に。

円転(水野利彦 作曲)

三絃二重奏曲、水野利彦作曲「円転」についてご紹介します~。



〇編成
三絃二重奏曲です。
尺曲の第二番のように、二重奏と名のつくものでも複数人で演奏することもありますが、今回は一年生と三年生の2人でお送りします!

〇難易度
まず最初に、三絃でよく使われる基本的な技法を3つ紹介したいと思います。

スクイ
バチをおろして普通に弾いた後、もとの手の位置に戻るときに、絃をすくうように音を出します。
しゃかしゃかと同じ音や絃を早く弾きたいときや、軽い音を出したいときなどに出てきます。どの曲でも普遍的に必ず出てくる技法です!

はじき
バチを使わずに、左手人差し指で絃を押さえながら、また違う指でその側をはじきます。
たいてい、人差し指で押さえながら中指で弾きます。ピン!やビン!と少し毛色の違う、鋭い音が出ます。

すり上げ・すり下げ
指で絃を押さえたまま、上下に移動させて、響きや余韻の高さを変えます。
怪しげな雰囲気が演出できたり、音がふにゃふにゃ(?)変化して、聞いていても弾いていても楽しいです。

どれも、三絃を弾くにあたって不可欠なものです!
舞台の細かな指の動きなどあまり見受けられないかと思いますが、「ん?今なんか違ったぞ」「なんか鋭い音が跳んでくるなぁ」といったように、聞いて楽しんでいただければと思います。

さて、この「円転」でも3つの技法が満遍なく多用されていまして……、
三年生にとってはスラスラ弾ける難易度ですが、果たして、一年生で音楽経験皆無のたいがーはどうでしょうか?

難易度としては、上の中ではないでしょうか。
初心者が苦戦するスクイが多用されていて、はじき、すり上げ・すり下げもどんどん出てくる、
そんな中、休む間もなく左手で押さえる場所がたえず移動していく……。

さらに、高音も出てきます!
高い音の何が難しいかと申しますと、音が高くなるにつれ、正しい場所を押さえ、かつ綺麗に音を出すことが難しくなります。
出てくるのは曲の一部分とはいえ、正直一年生は挑戦しなくてもいい音の高さです(笑)

さらにもっと言えば、高音はじきも出てきます…!
…もう、何を言っているかわからなくなってきたのではないでしょうか(笑)
とりあえず、一年生にはなかなか骨が折れる挑戦だったということです! 一番の課題は正座だったかもしれませんが(笑)



〇曲の魅力、特徴
転がり、跳ねて、戻って、弾ける……。
この曲は、「円転」という曲名のように、丸い球があっちへころころ、こっちへころころ転がって、跳ね返ったり宙に跳んだり、最後にはポーンと弾けてしまうような、そんな印象を受ける曲です。
…と書いても抽象的すぎて伝わらないので、特徴を箇条書きで紹介させていただきます!

!噛み合っていないように見えて、噛み合ってる
 2人でまったく違うことをしているように見えて、実はお互いの音に絡んでいったり、くっついたり離れたりと、一風変わった構成になっています。それが一番の魅力ではないかと思います。

!フレーズの連続、繰り返しが面白い
 何度も出てくるすり上げ・すり下げや、弾むようなフレーズがおもしろいです。

!三絃のトレモロ
 ドゥルドゥルドゥル…と、一番低い音の絃を、バチ先で鳴らし続けるトレモロが出てきます。三絃なのに。
 一方で、同時に一年生のたいがーが高音メロディを頑張ります!

!最後はどんどん加速していって……?
 当日の演奏をお楽しみに!(笑)



〇この曲を演奏するにあたって
正直に申し上げますと、まだまだ「円転」は粗削りな部分があります。
「つち人形」のように同じ箏初心者で一曲仕上げるわけでもなく、全員それぞれ経験を積んでいる「魁」のように、やれるところまでやるのでもなく、「木もれび」のように三年生3人で更なる高みを目指すのではなく……。
では、なぜこの曲を演奏するのかというと、
一年生のたいがーに三絃曲の楽しさを知って欲しかった&私も三絃曲演奏したかった!
ことが理由です(笑)

結局何を伝えたいのかというと、
抽象的なフレーズの繰り返しが多い曲ですが、二人で頑張って練習してきたので、当日は何も考えずぼーっと聞いてみてほしい。 そうすれば、何かが見えてくるかも…?
ということです!(笑)



今年は箏曲、尺曲、三絃曲と全て練習することが出来ましたね〜。
三重大学邦楽部では久しぶりの三絃曲です。
当日は三味線の音色をたっぷりとお楽しみください!

三絃三年 どの
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つち人形(沢井忠夫 作曲)

定期演奏会一曲目は、
沢井忠夫 作曲 「つち人形」 です。

1年生(初心者)2人で、それぞれ一箏、二箏を担当します。
1年生2人だけで、しかも定期演奏会のトップバッターということで、2人ともとっても緊張しています!



曲について:

この曲のイメージを一言で表すと、「鮮やか」です。
つち人形は、作曲者 沢井忠夫の出身地である愛知県尾西市の名産品で、その色彩の美しさを箏で表現した曲です。
演奏するに当たって、掛け合いや強弱のメリハリに気をつけ、華やかさを意識しました。

一箏も二箏も、スクイ爪や押し、グリッサンド、トレモロ、シャシャテン、引き色、サラリン、ピチカートなど、多くの基本的な技法が使われており、演奏していて学ぶことがたくさんありました。

主旋律のほとんどは一箏が担当します。難易度はどちらも高くありませんが、二箏の方が細かい動きが多く、全押しも出てくるため、少し難しいです。
私たちは指定よりかなりゆっくりなテンポで演奏しています。



この曲の、序盤、中盤、終盤にかけて、気をつけたことなどを書いていきます。

序盤
曲の入りから一箏の搔き手、二箏のグリッサンドとトレモロで、華やかに勢いよく始まります。
一箏、二箏で同じ動きをするところは、2人でズレないよう注意して演奏をするようにし、単調にならないようにするために何度も話し合って強弱をつけました。
違う動きを重ねるところでは、互いの音をよく聞き、主旋律が引き立つ演奏を意識しました。
その後、冒頭と似たメロディーが登場します。ここでは「つち人形」の素朴な形や曲線の美しさを表現するため、爪の当てる位置や向きを工夫して、華やかさを表現した冒頭部分とは違った雰囲気を感じられるようにしました。
合わせ爪の掛け合いのところは、一段と箏の音色を楽しめる部分ですが、2人の音質を合わせるのがとても難しかったです。

中盤
一箏も二箏も、押しがたくさん使われ、序盤とは雰囲気がガラリと変わります。個人的に、押しの音色が出す独特の雰囲気がとても好きで、この部分では「つち人形」の歴史の深さや奥ゆかしさが表現されているのではないか...と思います。
一箏、二箏ともに、強弱をはっきりとつけて、飽きない演奏を心がけました。一箏はシャシャテンが多く、小さい音にするところで雑音を減らすことが大変でした。二箏はスクイ爪や十六分音符で、一箏のメロディーに彩りを加えています。
同じ動きを繰り返す部分で、テンポを崩さないよう気をつけました。それぞれ細かい動きが増えて、自分の音に集中してしまいがちになり、合わせるのがより難しくなりますが、演奏していて楽しい部分でもあります。
その後は一箏、二箏で同じメロディーを入れ替わりで弾きます。親指と薬指のグリッサンドが続くところは2人とも爪が滑ってペースを乱すことが多く、メトロノームに合わせて弾く練習を何度もしました。

終盤
終盤は、序盤・中盤で出てきたメロディーが盛り込まれた構造になっています。中盤最後のリタルダントからもう一度入り直す気持ちでラストに向かいます。掛け合いやグリッサンドもあり、終盤であっても気を抜かず爪が滑らないよう練習しました。
最後はリタルダントでテンポを徐々に落とし、続くサラリンや引き色などの音の響きと余韻を楽しみながら聴き終えてもらえるようにしました。



大舞台のトップバッターにドッキドキですが、イメージを話し合ったり、自分たちの演奏を録音して聞いてみたり、工夫しながら練習してきました。
初舞台をあたたかい目で見守っていただければ幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました(はる、そら)
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真珠伝説(水川寿也 作曲)

定期演奏会で最後を飾る「真珠伝説」の曲紹介をしたいと思います!
編成は、箏2、十七絃、三絃、尺八です。
現役生と四年生の先輩で演奏します。

♪イメージについて
全体としては、曲名にもある通り、真珠の美しさが中心になります。
それは神秘的であったり、キラキラしていたり、穏やかだったり、激しかったりと様々な美しさです。
この曲では、そんな真珠の美しさを表現したいと思います。

それでは、部分ごとに分けてみていきたいと思います。

十七絃ソロ
この曲はなんと十七絃ソロから始まります!柔らかくて深みのある十七絃の音を生かしたとてもきれいなソロです。
私はこの十七絃ソロがすごく好きです。一箏担当ですが、やりたいと言いまくりでした(笑)

前半
十七絃ソロが終わってから一箏ソロまでです。
最初は箏、尺八、三絃によるメロディの掛け合いです。穏やかで、個人的には砂浜とか海辺にいる感じです。
この後、穏やかなところから一転し、どんどん勢いがついていきます。
尺八を中心にすべてのパートが揃ったり、尺八が単独でメロディを奏でたり、と尺八大活躍です!

一箏ソロ
一箏ソロは前半から中盤をつなぐ大事な部分です。イメージとしては真珠の神秘的な美しさです。
私が弾くのですが、きれいに、澄んだ音で、弾けるように心がけています。

中盤
ここは、一箏ソロから続いた神秘的で、かつキラキラしたイメージです。私個人のイメージとしては、はかなさもあるのかなぁという感じです。
中心になるパートは尺八なのですが、そこに絃パートが揃い、華やかな演奏になります。

三絃ソロ・二箏ソロ
中盤が終わって後半に入るまで、三絃ソロと二箏ソロが続きます。
三絃ソロは、ゆったりと始まるのですが、途中から十七絃も合わさり勢いを増します。かっこいいです!
そして、二箏ソロは曲中の様々なところに出てくるメインフレーズを奏でます。
私は二箏ソロもすごく好きです!とてもきれいなメロディです。

後半
後半は、最後に向けて、勢いを増しつつ駆け抜けていくというイメージです。
絃パートが揃うところも多いのですが、そこは揃えばかっこよくなります!
(まだまだ不安ですが演奏会までにはそうなりたい…)
そして後半でも尺八は大活躍です!笑


♪各パートについて
各パートの紹介もしたいと思います!(私の主観もあります、ご了承ください…)

それほど難しくないと思います。一箏も二箏も同じぐらいの難易度です。
メインフレーズを担当したり伴奏だったりと役割も様々です。
後半の伴奏で、十六分音符のところが手が細かいので苦労しました…
十七絃
担当の子によると、ソロの表現で悩んだみたいです。
また、音量が足りないと言われているので、そこでも苦労しています。
私個人的には楽しそう~と思いながら聞いています。
三絃
ソロでスクイがたくさんあります。ひたすら「スクイが~」ということを聞いている気がします。
あとは、やさしい、穏やかな雰囲気に合わせるのが難しいそうです。
尺八
前半で、十六分音符でメロディを奏で続けるところがあるのですが、そこが難しそうです。よく吹けるなぁと思います。
あと、常にメロディを担当しているので、かっこいいのですが、その分大変そうです。


最後に聞きどころをいくつか書いておきたいと思います。
一つ目は、メロディをいろんなパートで揃って弾くところです。曲中に多くあるので、どことははっきり言えないのですが…
多くの部員が楽しいと言っているので、すごくノリノリで演奏しているのではないかと思います。
メロディにも部員の姿にもご注目ください。
二つ目は、尺八のメロディです。この曲の尺八はかっこよくて好きです。
全てを持って行ってしまう感じもするので、箏としては少し悲しいです(笑)
そんな尺八はなんと一年生が担当します!とてもうまいです!
ぜひ温かく見守ってください。


とても長くなってしまいました。これで真珠伝説の曲紹介はおしまいです。
本番では最後にふさわしい演奏ができるように、残り一か月頑張りたいと思います!
以上、一箏担当ばなでしたー
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第52回
三重大学邦楽部
定期演奏会

令和元年12月22日(日)
16時半開場 17時開演

 

津リージョンプラザお城ホール
→会場アクセス

 

当日500円(前売り400円)

 

お問い合わせ(メール)

 

詳細は後日更新します

 

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