残光の彼方へ(水川寿也 作曲)

毎年、定期演奏会を締めくくる大合奏曲
第52回の最後を飾るのは「残光の彼方へ」(水川寿也 作曲)



“残光“とは星が煌めきはじめた日没後の空に残っている太陽の光のこと。
太陽のような力強さと、無限に広がる宇宙のような美しさの両方を表現しました。

残光 夕焼け


印象的なフレーズが多く“THE・現代邦楽!”といえるとってもかっこいい曲です!
(ここからかっこいいを連呼しますが、これが本当にかっこいい)


〇楽器編成
1年生3人、2年生4人、3年生4人の11人で
第Ⅰ箏(1人)
第Ⅱ箏(1人)
第Ⅲ箏(2人)
十七絃(1人)
第Ⅰ三絃(1人)
第Ⅱ三絃(2人)
第Ⅰ尺八(1人)
第Ⅱ尺八(2人)
を担当します。


〇曲の構成
第一楽章と第二楽章に分かれ、その間に第Ⅰ箏と第Ⅰ三絃によるソロがあります。

~第一楽章~
「残光の彼方へ」といえば、何と言ってもこの第一楽章の冒頭がかっこいい!!

力強く大地を駆ける様子を表現するため、フレーズ頭のアクセントにこだわりました。

各楽器の“アピールタイム”も豊富です。

これがまた良くて、特にⅠ、Ⅱ三絃の掛け合い的な部分は三絃のかっこよさが最大限に引き出されています。

弾き始めたころは、“この曲一章だけでもいいんじゃないかなぁ・・・”と思ったほど、魅力が盛りだくさんです。

~第二楽章~
箏・三絃ソロではそれまでとガラリと雰囲気を変え、しっとりと美しい神秘的な音色が響きます。

勢いよく駆け抜けた第一楽章の余韻から、和楽器らしい世界に一気に惹きこまれるでしょう。

ソロの雰囲気を引き継いだ尺八のメロディでゆったりと時が流れるように始まります。

この章全体で、新しい未来に向かってゆっくりと歩きだし、やがて全速力で駆け抜けるようなテンポの移り変わりを意識しました。

終盤はどんどん盛り上がり、11人が一体となった大編成らしい迫力があります。

最後に第一楽章のメロディが再び聞こえてくるとボルテージは最高潮に!


〇難易度
~箏~
まず通常の大編成曲に比べ第Ⅲ箏が難しいです。

Ⅲ箏というとリズムを刻んだり裏で伴奏をしたりすることが多いですが、この曲では最初に単独で目立つメロディを担当するのがⅢ箏! 

ここでイメージが決まってしまうと言っても過言ではない大切な役割です。

他の部分でも目立つことが多く、例年のように1年生2人で担当するのは大変すぎる・・・と言われていました。

そこで、豊富な箏上級生に経験者の1年生を迎えた今年、満を持して挑みました!

Ⅰ、Ⅱ箏はとにかく手が細かく、特に第二楽章終盤では3年生2人で必死の形相です。

他のパートがメロディを奏でる後ろでめまぐるしく別のフレーズを弾いています。

1人1パートなので何とかなっていますが、大人数の場合は合わせるのがかなり大変になると思います。

~十七絃~
手の動き自体はそこまで難しくありませんが、ずーっと弾きっぱなしで休みがありません。

さらに箏、三絃の人数が多くそれぞれが違った動きをしていたりしてとても賑やかなので、その中でしっかりと存在感をだすことが大変そうです。

特に曲が盛り上がるところでは限界のさらに上の音量を求められます。

また各フレーズの合間に顔を出すことも多く、雰囲気を変えたり流れを作ったりするのに重要な役割を担っています。

~三絃~
Ⅰ、Ⅱどちらも普通~やや難といった難易度のようです。

曲全体としてノリやすいところが多いため、三絃らしいかっこよさを楽しめます。

重要な時にスクイやハジキが出てくるため、テンポが速くなると滑らかに弾きこなすのが難しいです。

第Ⅰ三絃はソロがあり、ここでは柔らかく繊細な音質を求められます。

箏と掛け合いになっているため、雰囲気をしっかりと合わせなければなりません。

三絃の魅力は力強くリズミカルなところでこそ、で、“箏のメロディをかき消してしまうから”と三絃に音量を控えさせるのはもったいないと考えました。

今年はⅠ、Ⅱ箏ともに3年生なので三絃には“思いっきり出していいよ!”と伝えてあります。頑張ります

~尺八~
尺八は大合奏曲として平均的な難易度のようです。

メインメロディを牽引したりここぞ!というかっこいい場面で目立ったりするおいしいパートです。

しかし箏、三絃に合わせてかなり遅いテンポで練習を始めたため、最初のころは息がもたず苦しそうでした。ゴメンネ

絃方が弾けるようになってくると、自然なテンポに上がって吹きやすくなる半面それに負けない音量が必要になります。

特に第Ⅰ尺八は1人しかいないので、音質や音程の正確さと音量の兼ね合いがとても難しくなります。


〇見どころ
前述のとおり、華やかでかっこいいところが多い曲なので“盛り上がり“を大切にしました。

一旦落ち着いてそこからグワッとクレッシェンドしたり、パート数が増えるのに合わせてだんだんと迫りくるようにしたりして、ビリビリするくらいの熱意をお届けします。

実はこの曲は選曲直後から、私たち三重大学邦楽部の将来が楽しみになるような演奏がしたいと思って進めてきました。

人数の都合上全員で演奏することはできませんでしたが、聴いてくれる人たちに“こんなに成長したんだな”“これからも安泰だな”と感じてもらえたらと思います。


残光 月
あとがき
「残光の彼方へ」で曲リーダーを担当した箏3年のおゆいです。

今年の大合奏は絶対に曲リーダーをするぞ!と決めていたので、選曲が終わるとさっそくどんなふうに曲を進めるか考え始めました。

1、2年生が“この曲の合奏はいつも楽しい”と言ってくれたり、練習終わりにいつの間にか大合奏が始まっていたりとメンバーが曲を好きでいてくれることがとてもうれしいです。

下級生でも積極的に意見を出してくれ、わざわざ“ここのところは、こんなふうでいいですか?”などと聞きに来てくれることもあくさんありました。

合奏練習をするにあたり、イメージを共有しやすくするために私の脳内劇場を書き出しました。

そこでは空想上の生物である麒麟を主人公にしたストーリーを考え、“ここは麒麟が飛び出すところだから勢いよく!”などという指示をしていました。

こんなわけのわからない曲リーダーについてきてくれてありがとう。

やりたかったことはすべてやり切った気持ちです。

ある日の話し合いで2年生がポロリと言ってくれた言葉が涙が出るほど嬉しくてずっと心に残っています。

“演奏しているとき僕の頭の中にはいつも麒麟が飛び交っています。”


曲リーダー冥利に尽きます。

意味不明と言われながらも一生懸命説明してきてよかったなぁと思いました。

本当にありがとう!
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