風雲(菊重精峰 作曲)

第51回定期演奏会の3曲目である
「風雲」(菊重精峰 作曲)について紹介します



パート編成
三絃・尺八二重奏曲です
なんと2年生男子ふたりで演奏します♪


ソロの有無

両パートともに30小節ほどのソロがあります!
まず尺八のソロで曲が始まり、
前半が終わったあとに三絃ソロへと移ります


曲の難易度
ソロを含めて、どちらのパートも難しいです
菊重精峰のブログにある楽譜一覧では、
難易度:上級に分類されています!


三絃
全体的に速いところでは
ひたすらスクイ(ハジキを含むことも)をするため、
テンポキープや音量調整、体力消耗など過酷です

さらには、その中で急にメロディへ切り替わるので、
伴奏との弾き分けを工夫しなければなりません

次に、序盤のゆったりしたテンポのところで、
普段弾かないような「7、8、9の高ツボ」が登場するため、
とても繊細に扱わなければなりません

また、三絃ソロは公式のCDに録音されていないので、
イメージするところから始まります
「次第に速く」という指定の中でどのようにするか、
非常にセンスを問われるでしょう

そして、クライマックスにある「9のすり上げ」は
曲のおわりを雰囲気作るキーポイントであるため、
あまたの試行錯誤を要しました

尺八
甲乙の音飛びが少なく大甲音もありませんが、
それでも尺八歴2年目としては最難関に入るでしょう

全体をとおして技法が多く、尺八ソロではとくに
ムライキ・タテユリ・指打ち・玉音・タンギングやすり上げなど
いくつもあります

また、ロングトーンが何度も登場しており、
1音でどれだけ表現できるかを求められます
曲の始まりでもあるため、
聴いている人を引き込む演奏をしなければなりません

次に挙げられるのは、運指が細かい・難しいところでしょう

「乙ロの半音」から「タ」まで
すべての全音・半音をあますことなく使っています
そのうえで速いパッセージが現れると
音程への正確性・なめらかな音量変化・運指など
気遣うことが山盛りです

「ツの半音」「ハの半音」の混ざったフレーズが多いので
七孔尺八を用いるのも効果的だと思います


曲の内容
曲の解説には、次のように書かれています

一千年に一度の大きな節目に当たる今年は、
十二支では想像上の動物である竜の年に当たります

竜は、を得て昇天し、を起こして雨を降らす

といわれており、今にも大きな変動が起きそうな、
さしせまった情勢である事を
「風雲急を告げる」という言葉で表したりします

この曲はその竜にちなみ
「風雲」というタイトルにしました

新世紀に向かって、
この邦楽界が益々発展してほしいという願いを込め、
古典的な風合いも残しながら、
自由な発想でこの曲を作り上げました

平成12年1月 作曲 菊重精峰

この曲は平成12年つまり西暦2000年という
ミレニアムにちなんで作曲されています

曲紹介「風雲」 
主に三絃がリズムやベースを担当し
そのうえを尺八がメロディを添えるような形が多く、
またテンポは三絃がつくります

なので三絃はテンポの切り替えや維持を必要としており、
「風雲」の土台となっています

対照的に尺八はのびやかに音量をあやつり、
三絃の伴奏に乗りながら
しっかりと動きをつけなければなりません

(※名目上、三部構成で解説します)

序盤(ソロ~D)
まず尺八ソロから幕開けとなります
Tempo rubartoで指定されたこの35小節ものソロは
尺八ならではの緩急を巧みに使い、
技法をふんだんに魅せる場面です

前述した"技"を織り交ぜつつ
飽きさせないように工夫しなければなりません

そして、そのソロが明けたら
練習記号のAになり合奏が始まります

AからDまでを序盤と呼びますが
ここは練習記号が進むごとに
テンポが段々と速くなっています

古典本曲のいわゆる"段物"に通じていると
考えられるでしょう

テンポが上がるにつれ、緊張感も高まっていき
そしてリタルダンドで解放されたあとには、
Eと表記されている三絃ソロがあります


中盤(E,F)
尺八と対照的に三絃ソロは29小節かけて
次第に速くなっていきます

ソロでもまんべんなく
スクイ、ハジキ、すり上げが現れており
冒頭のゆったりとしたところでは、
いかに聴かせる演奏ができるかも重要です

そしてスピーディーな三絃ソロが終わると
ふたたび合奏に戻りますが、
Fは「古風に、ゆっくりと」という指定です

ただテンポを落とせばいいのではなく、
古典本曲らしく演奏しなければなりません
お互いに"艶"のある音を心がけています


後半(G~J)
三絃のカッコいいフレーズから始まるG以降は
現代曲のような曲調であり、それまでと大きく異なっているのは
「新世紀に向かって」という意味が込められているのでしょう

前半と打って変わり、
両パートが比較的キレイにはまっているため
聴きやすくなっています

ただし演奏難易度はこちらも高く、
G,Hとつづき最後の小節で緩みながら期待感を煽ると
三絃がひたすら16分音符のスクイをするⅠ,Jに繋がります

さらにⅠの途中からは6/8拍子にもなり、
クライマックスへ向かって
三絃も尺八も細かく高音になっていき、
フォルティッシシモで締めくくられます



気をつけて演奏するポイント
まず、お互いが聴き合うことが挙げられます

たった2パートしかいませんが
相手は異なる楽器であり、自分に余裕がなければ
なかなか聴き合うことができません

しかし合奏、お互いを無視していては
同じ楽譜をなぞるだけです

僕たちは拍感も甘いため、そういった部分を含めて
しっかりと"合奏"できるよう細心の注意を払います
次に、演奏の雰囲気変えが挙げられます

ソロももちろん作り込まなければなりませんが、
大きく見ても序盤・中盤は古典のように
弾かねばならず、その違いを魅せる必要があります

なにを伝えるために演奏しているのか
細かい部分での雰囲気づくりなどにも気を配らなければ、
とたんに曲が迷子になってしまいます


最後に
他の定演曲を決めたのは、6月の成果発表後でした
それに対して、この「風雲」という曲は
3月の中旬からいままでずっと練習しています

ノリで手をつけてしまったが最後、
気付けば半年以上も付き合うことに……

三絃・尺八2年目の僕たちにとって
とても難しく、とても果てしない曲です
いまでも”完璧に演奏できている”とは言えません

けれど、この曲を選んだからこそ
2年生ながら、大きく成長できたのではないでしょうか

粗削りな演奏ではありますが、
三重大学邦楽部の次世代を担うものとして、
本番では風雲を巻き起こしたいと思います!

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